...其、誰とも知れぬ戀人は、毎日々々、朝から晩まで、燃ゆる樣な紅(くれなゐ)の衣を着て、船首に立つて船の行手を眺めてゐた...
石川啄木 「散文詩」
...一ヵ月や二ヵ月勉強すると――それも毎日朝から晩まで勉強せぬでも...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...僅かな間ではあるが朝から晩まで実際大へんな勉強をしたものだった...
高村光太郎 「美術学校時代」
...また日傭稼人は朝から晩まで汗水垂らして...
種田山頭火 「行乞記」
...盛子は朝から晩まで何かしら細ま細ました用事を見つけ出しては働いてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...朝から晩まで着たきりの黒サアジの背広に赭(あか)いネクタイ...
徳田秋声 「仮装人物」
...朝から晩まで続き...
徳田秋声 「縮図」
...非常時局だから大人しく朝から晩まで働けと云われる...
戸坂潤 「社会時評」
...」「朝から晩まで...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...朝から晩まで外を駆け廻ってる者も...
豊島与志雄 「香奠」
...アマリアの活動的な性質は、朝から晩まで、家の上から下まで、始終動き回っても満足しなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朝から晩まで書物にかじりついた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お前は、武士の娘で、朝から晩まで、御座り奉るで育ってきたから、職人気質は、下品に見えるだろうが、これで、付合うと、なかなかいいもんだぜ」襖の外には、二人の侍女が、深雪の見張として、坐っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...番頭さんは朝から晩までガミガミ言はれるし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朝から晩までこき使はれるらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朝から晩まで、たえまなくささやき合っていたのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...涸れたレプラの血行路のように交叉する国道白い上っ張りと黒服とが朝から晩までこの中え出入りする彼等はもっとも丁寧に挨拶し...
槇村浩 「京都帝国大学(十四行詩)」
...朝から晩まで倦(う)むことがありませんでした...
吉川英治 「三国志」
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