...望見してゐたと云ふ事を...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...草秣場(まぐさば)の焼けるのを望見する件(くだり)である...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...しかしこの灼熱による光は多分弱いものであって我々の遊星系外からは望見することのできない程度にすぎないであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...堤の上から荒涼とつづく下都賀郡の被害地を望見し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...今年(大正四年七月十八日)に平ヶ岳の絶巓(ぜってん)に立って鶴ヶ岳を望見することが出来た...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...また右方はるかに煙波渺茫(びょうぼう)たる太平洋を望見しては...
太宰治 「惜別」
...望見するより早く...
太宰治 「創生記」
...囲碁の独(ひと)り稽古にふけっている有様を望見するに...
太宰治 「令嬢アユ」
...湖東地方の山野が望見される...
外村繁 「澪標」
...遠くから望見した時...
豊島与志雄 「書かれざる作品」
...望見の範囲は、北城村の四谷以南と神城村の一部と思われる...
中村清太郎 「残雪の幻像」
...南下しつつある一大氷山群を望見すると同時に...
牧逸馬 「運命のSOS」
...夜間樹に登って二階の若夫婦の生活を望見したりなど...
牧逸馬 「双面獣」
...夕色に煙る抗愛山脈が遠く望見される...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...先年沼津の大火を伊東から望見した時の空の色とくらべると少し違う...
武者金吉 「地震なまず」
...殆ど眼醒めているような気(け)はいすら望見できなかった...
吉川英治 「上杉謙信」
...折々にやりと笑って城外を望見してるかのごとき守将滝川儀太夫のすがたが櫓(やぐら)の上に見えたりする...
吉川英治 「新書太閤記」
...――秀吉が、望見して、(豎子(じゅし)、居着いておるわ)と、手を打って、思うつぼとなしたのは、確かに、ここに理由があったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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