...国賓待遇(こくひんたいぐう)を受けてもいいじゃないですか」僕は朗らかな気持ちになって叫んだ...
海野十三 「海底都市」
...車の中は時間が半ぱであるせいか疎(まば)らな客がめいめいゆっくりと席を取り、真新しい白ペンキの天井の下は空気が隅まで透き徹(とお)っていて、並んでいる人たちの顔までが皆健康そうに、朗らかに明るい...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...河内介は一層朗らかに笑い出した...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その丸く健康な顔には飾らない朗らかさが充ち満ちていたが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...朗らかな愁(うれ)いが二人を包んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...文章の「朗らかさ」であり...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...それは朗らかといわんにはあまりにももの醒めたる凄みと精緻性をもっている...
中井正一 「物理的集団的性格」
...それは朗らかといわんにはあまりにももの醒めたる凄みと精緻性をもっている...
中井正一 「レンズとフィルム」
...孤児たちはまことに朗らかにやっている...
永井隆 「この子を残して」
...あんなに朗らかだつたミツシヱルも青年も息を吹き返さなかつた...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...素晴しく朗らかな天気で...
牧野信一 「スプリングコート」
...」と朗らかな微笑を浮べて出発した...
牧野信一 「バラルダ物語」
...端的にそして神のごとき口で朗らかな事物を名ざす...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...全体が朗らかな美人と見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...父の親王も朗らかに二条の院に出入りしておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なぜあんな朗らかな美少女が...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...矢張り朗らかに晴れた日ざしを浴びながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...天平建築の朗らかにして調和的な従って直観の喜びに豊かな印象とを...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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