...そうして楽屋(がくや)からは朗々と...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...如何にも豊富で朗々としていることを知った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...朗々としたバスの声が響いた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...半ば本能的にこう感じていない人がどれだけいるだろうか? 再び一般人が韻文を朗々と読み上げるようにならない限り...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...提灯をつけて朗々と詩を誦しながら...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ある人は朗々と大きな声で面白いような抑揚をつけて読んだが...
寺田寅彦 「鑢屑」
...朗々として読み上げて来たのですけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうぞ頼む――そこで観世太夫が朗々として一曲を試むると...
中里介山 「大菩薩峠」
...李徴の声は叢の中から朗々と響いた...
中島敦 「山月記」
...朗々と歌い出したことがある...
野村胡堂 「楽聖物語」
...始めて朗々と響きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手にはドキドキする鎌(かま)を持つて、汚ない布子のジンジン端折り、捻(ねぢ)り鉢卷がそのまゝずつこけたやうに、煮締めた手拭を、緩く首に卷いて、恐ろしい無精髯、金壺眼で、狐面で、聲だけは朗々と、威壓と虚勢に馴れた凄いバリトンです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火花のようだった符号を朗々とした全文に吐露しなおし...
宮本百合子 「現代の主題」
...けれども実に張りきった声で音吐朗々と啼(な)き...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...翁の謡は実に朗々として...
山本笑月 「明治世相百話」
...列座の衆僧の声が朗々と...
吉川英治 「親鸞」
...彼の跫音(あしおと)も耳へは入らないらしく朗々と...
吉川英治 「親鸞」
...北国特有の月が、ふと、吹雪の空に冴える夜など、ふと、そこから朗々と、無量寿経(むりょうじゅきょう)の声が聞えることがある...
吉川英治 「親鸞」
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