...血氣方に剛なりを朗々と誦した...
小穴隆一 「二つの繪」
...詩人が韻文を朗々と読み上げても...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...提灯をつけて朗々と詩を誦しながら...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...その終わりにはかの全く無意味でそして最も平民的なはやしのリフレインが朗々と付け加えられたのである...
寺田寅彦 「蓄音機」
...傳令使らは朗々と 685聲あげ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そのうちの或頁(あるページ)を朗々と読み始めた...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...終(しまい)には朗々と場内一パイに響き渡るバッハの音楽に圧倒されて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...今朝噴水の鶴が朗々と「安南の国歌」を朗誦したと聞くと...
久生十蘭 「魔都」
...古来の名歌と一列に朗々として誦すべきものの一つであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...翁は自身で朗々と謡いながら舞い初めたが驚いた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...即ち至誠神明に通ずる底(てい)の神気を以て朗々と吟誦するのです...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...だから、坊さんが、お經を讀むのを聞いてゐると、隨所で、「阿(あ)、阿(あ)、阿(あ)ア‥‥」と引つぱツては又、朗々と、續けてゆく...
吉川英治 「折々の記」
...そして、いよいよ朗々と、声に汗をすら思わせてゆくうち、……将(マサ)ニ、コノ義戦ニ神モ霊威ヲ耀(カガヤ)カシ給ハバ神光、剣ニ代ツテ一戦ニ勝ツコトヲ得ンシカモ丹精(タンセイ)ハ誠ニアリ誤(アヤマ)ル莫(ナカ)ラン元弘三年五月七日源朝臣高氏(ミナモトノアソンタカウヂ)敬白と、特にわが名へ初めて、朝臣(あそん)と名のりかぶせて、読み終るとすぐ、「筆を」と、弟の直義から筆をうけとっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...音吐朗々と経書を読む声がするんです...
吉川英治 「小説のタネ」
...朗々と歌って聞かせた...
吉川英治 「親鸞」
...列座の衆僧の声が朗々と...
吉川英治 「親鸞」
...北国特有の月が、ふと、吹雪の空に冴える夜など、ふと、そこから朗々と、無量寿経(むりょうじゅきょう)の声が聞えることがある...
吉川英治 「親鸞」
...朗々と声の高まるにつれて...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索