...朗々とうねりあがってゆき...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...葉子には何らの感興も起こさせない長詩を例の御自慢の美しい声で朗々と吟じたりした...
有島武郎 「或る女」
...提灯をつけて朗々と詩を誦しながら...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...「もう手遅れです」甘く朗々とした鐘の音が...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...診察吐下ノ機ヲ妨グルコトヲ知ル――」ここまで朗々と誦(ず)し来って...
中里介山 「大菩薩峠」
...お寺へ来て朗々と読まれる文言を聞けば...
中里介山 「大菩薩峠」
...田や畑の中で朗々と易経を唸(うな)りながら仕事をするのをよく見かけたものだ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...耳に朗々と響く音吐の底力ある地謡の声を聞いてゐると...
野口米次郎 「能楽論」
...古来の名歌と一列に朗々として誦すべきものの一つであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...唯高声に或は低声に朗々と吟じ去り吟じ来つて日本語の美を味はへばそれが一番よいことであつて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...即ち至誠神明に通ずる底(てい)の神気を以て朗々と吟誦するのです...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...朗々として政治を併呑しなければならない...
横光利一 「黙示のページ」
...またよきついでなれば播州(ばんしゅう)高砂(たかさご)の浦をも一目見ばやとぞんじ候」朗々と...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の跫音(あしおと)も耳へは入らないらしく朗々と...
吉川英治 「親鸞」
...朗々と張りあげて...
吉川英治 「親鸞」
...今、それを読みあげるから、静かにして聞かれい」一人の山法師は、大講堂の縁(えん)に立って、吉水から法然上人以下百九十余名の名をもって送ってきたという誓文(せいもん)を、朗々と、高声(こうせい)で読み初めた...
吉川英治 「親鸞」
...しかも、朗々と、藺(い)のすだれの陰からは、伊織の読書の声がながれている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして台座に坐って朗々と経(きょう)をあげた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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