...朗々とうねりあがってゆき...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...葉子には何らの感興も起こさせない長詩を例の御自慢の美しい声で朗々と吟じたりした...
有島武郎 「或る女」
...如何にも豊富で朗々としていることを知った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...朗々と鳴りだしました...
海野十三 「怪塔王」
...陛下はまだ三十歳位の御年齢でおわしたが勅語は朗々としていかにも確かな御声であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...血の流るること滝の如し」朗々と太平記を口ずさむ...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうぞ頼む――そこで観世太夫が朗々として一曲を試むると...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうちの或頁(あるページ)を朗々と読み始めた...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...手にはドキドキする鎌(かま)を持つて、汚ない布子のジンジン端折り、捻(ねぢ)り鉢卷がそのまゝずつこけたやうに、煮締めた手拭を、緩く首に卷いて、恐ろしい無精髯、金壺眼で、狐面で、聲だけは朗々と、威壓と虚勢に馴れた凄いバリトンです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの青銅の鶴が声を発して朗々と歌を唄ったのでござります...
久生十蘭 「魔都」
...朗々と詠誦いたしたのでありました...
久生十蘭 「魔都」
...けれども実に張りきった声で音吐朗々と啼(な)き...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...朗々として政治を併呑しなければならない...
横光利一 「黙示のページ」
...朗々と、わが代々の先祖の名が耳をうってくる...
吉川英治 「三国志」
...音吐朗々と経書を読む声がするんです...
吉川英治 「小説のタネ」
...朗々と若いものの驚くような声で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...朗々と張りあげて...
吉川英治 「親鸞」
...北国特有の月が、ふと、吹雪の空に冴える夜など、ふと、そこから朗々と、無量寿経(むりょうじゅきょう)の声が聞えることがある...
吉川英治 「親鸞」
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