...そうして楽屋(がくや)からは朗々と...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...朗々と繰り返した...
太宰治 「十二月八日」
...その終わりにはかの全く無意味でそして最も平民的なはやしのリフレインが朗々と付け加えられたのである...
寺田寅彦 「蓄音機」
...ある人は朗々と大きな声で面白いような抑揚をつけて読んだが...
寺田寅彦 「鑢屑」
...陛下はまだ三十歳位の御年齢でおわしたが勅語は朗々としていかにも確かな御声であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...光明真言(こうみょうしんごん)の唱えのみが朗々として外に響きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...朗々と文章を読み上げているのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...診察吐下ノ機ヲ妨グルコトヲ知ル――」ここまで朗々と誦(ず)し来って...
中里介山 「大菩薩峠」
...田や畑の中で朗々と易経を唸(うな)りながら仕事をするのをよく見かけたものだ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...今朝噴水の鶴が朗々と「安南の国歌」を朗誦したと聞くと...
久生十蘭 「魔都」
...その大部分を朗々と諳誦したもので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...唯朗々と読み上げて一関の感動を覚えればそれでよいのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...音吐(おんど)も朗々と聞えた...
吉川英治 「三国志」
...朗々と、わが代々の先祖の名が耳をうってくる...
吉川英治 「三国志」
...朗々と吟じ出した...
吉川英治 「私本太平記」
...そして、いよいよ朗々と、声に汗をすら思わせてゆくうち、……将(マサ)ニ、コノ義戦ニ神モ霊威ヲ耀(カガヤ)カシ給ハバ神光、剣ニ代ツテ一戦ニ勝ツコトヲ得ンシカモ丹精(タンセイ)ハ誠ニアリ誤(アヤマ)ル莫(ナカ)ラン元弘三年五月七日源朝臣高氏(ミナモトノアソンタカウヂ)敬白と、特にわが名へ初めて、朝臣(あそん)と名のりかぶせて、読み終るとすぐ、「筆を」と、弟の直義から筆をうけとっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...朗々としたおことば...
吉川英治 「私本太平記」
...朗々と声の高まるにつれて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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