...如何にも豊富で朗々としていることを知った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...朗々(のどか)なる窓(まど)のもとに書読(ふみよむ)をりしも遙(はるか)に※哥(そりうた)の聞(きこゆ)るはいかにも春めきてうれし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...近来にない明々朗々たる珍現象であつた!Y屋のMさんが例の如くやつてきて話す...
種田山頭火 「其中日記」
...垂片(たれ)のあるチョッキの下で朗々たる説教をちょきちょきちょきちょきとやっていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
... 220されど胸より朗々の聲迸り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...リベカ結婚の条を朗々(ろうろう)と読み上げた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...I氏の方が背が高いだけに音吐朗々たるものがあったことだけは報告してもさしつかえない...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...彼の朗々たる魂の中ではすべてが音響に変化した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...勤行(ごんぎょう)の響きが朗々として起る...
中里介山 「大菩薩峠」
...田や畑の中で朗々と易経を唸(うな)りながら仕事をするのをよく見かけたものだ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...李徴の声は叢の中から朗々と響いた...
中島敦 「山月記」
...次の男は朗々たる長唄を吟じた...
牧野信一 「蝉」
...「頼政鵺(ぬえ)退治」に音吐朗々あの調子で「時鳥がホーホケキョウと啼いた」と演ってのけたことがあったが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...即ち至誠神明に通ずる底(てい)の神気を以て朗々と吟誦するのです...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...朗々と、わが代々の先祖の名が耳をうってくる...
吉川英治 「三国志」
...朗々たる音吐(おんと)に...
吉川英治 「三国志」
...抑揚はゆるく声は澄んで、朗々、聴く者をして飽かしめないものがある...
吉川英治 「三国志」
...男性的に朗々としてゐるし...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
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