...葉子には何らの感興も起こさせない長詩を例の御自慢の美しい声で朗々と吟じたりした...
有島武郎 「或る女」
...詩人が韻文を朗々と読み上げても...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...朗々の聲を放ちて戰鬪に軍を整へ進ましむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...直ちに音吐朗々の傳令の徒に命(めい)下し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼の朗々たる魂の中ではすべてが音響に変化した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朗々たる音吐(おんと)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...勤行(ごんぎょう)の響きが朗々として起る...
中里介山 「大菩薩峠」
...朗々として読み上げて来たのですけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あれです――初唐の古詩をああして朗々とやり出すかと思えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...朗々(ろうろう)と読み...
新美南吉 「屁」
...次の男は朗々たる長唄を吟じた...
牧野信一 「蝉」
...朗々として政治を併呑しなければならない...
横光利一 「黙示のページ」
...抑揚はゆるく声は澄んで、朗々、聴く者をして飽かしめないものがある...
吉川英治 「三国志」
...朗々読書の声がする...
吉川英治 「三国志」
...両国の軍勢も、しばししずかにわが言を聴け」三理は明晰(めいせき)に、声は朗々、しかも何らの奇矯(ききょう)なく、激するなく、孔明は論じつづけた...
吉川英治 「三国志」
...またよきついでなれば播州(ばんしゅう)高砂(たかさご)の浦をも一目見ばやとぞんじ候」朗々と...
吉川英治 「新書太閤記」
...今、それを読みあげるから、静かにして聞かれい」一人の山法師は、大講堂の縁(えん)に立って、吉水から法然上人以下百九十余名の名をもって送ってきたという誓文(せいもん)を、朗々と、高声(こうせい)で読み初めた...
吉川英治 「親鸞」
...「鳴門舞(なるとまい)――しばらく殿の朗々たる謡声(うたいごえ)も聞きませぬ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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