...道譽もと愚鈍なりしも、こゝに參籠持念して、大智の人となりたりなどと、有難みを付けて、靈驗今に顯著也...   
大町桂月  「宗吾靈堂」 
...つく/″\日本建築の有難みを感じる...   
谷崎潤一郎  「陰翳礼讃」 
...こう云う時にはきっと家庭の有難みを身に沁(し)みて想い出しているであろうし...   
谷崎潤一郎  「細雪」 
...前の女房の有難みが始めてほんとうに分るのだ...   
谷崎潤一郎  「猫と庄造と二人のおんな」 
...前の女房の有難みが始めてほんたうに分るのだ...   
谷崎潤一郎  「猫と庄造と二人のをんな」 
...世間では初めて警察の有難みを身辺に感じ始めたと云ってるようなわけなのである...   
戸坂潤  「社会時評」 
...世間一般にとっては大した有難みではないという者もいるかも知れないが...   
戸坂潤  「社会時評」 
...読経(どきょう)もすこしも有難みを誘わなかったが...   
長谷川時雨  「遠藤(岩野)清子」 
...心底(むなそこ)に沈んでいた嬉(うれ)しみ有難みが思い懸けなくもニッコリ顔へ浮み出し懸ッた……が...   
二葉亭四迷  「浮雲」 
...特権の有難みが分かり始めた...   
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」 
便利!手書き漢字入力検索