...有難い「心」を用ゐないで...
薄田泣菫 「茶話」
...医者といふものは有難いもので...
薄田泣菫 「茶話」
...」「御親切はまことに有難い...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...若し貴下がその他の諸點に關しても同樣適應な訓令をお與へ下されば私は非常に有難いのですが...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...こんなに有難い事は無い...
太宰治 「東京だより」
...大変有難いのでございますが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...――その志は有難いが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...有難い歌を唄つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...行基菩薩(ぎやうきぼさつ)が南海に流れ寄つた天竺(てんぢく)の香木(かうぼく)で彫(きざ)んだといふ有難い秘佛ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...有難いッ、その子供が何処(どこ)に居るかと聞くと、今しがた、青い石を持ったまま、浜の方へ遊びに行った様子だという...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...あなたがイングラム孃と結婚なさるお積りだと私に信じさせるやうになさつたのですか?」「それだけなの? 有難い...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...世にも有難い神々の御託宣とおもわれた...
正岡容 「小説 圓朝」
...ウフフ有難い、我身ながら天より幸福を授かったのだ」と妄想は常に自分勝手...
村井弦斎 「食道楽」
...有難いことに今でも地方では人力車が吾々を待っていてくれる...
柳宗悦 「思い出す職人」
...敬服されるのも頼みに思われるのも有難いが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...……ああ有難い、これなら申分(もうしぶん)はない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...仲翔を用いて下されば、有難い」と、答えた...
吉川英治 「三国志」
...着物の前を雑巾(ぞうきん)でこすって、引窓を閉めたり、湯を注(つ)ぎ足したりしていると、子供を家へ戻って寝かしつけて来たお吉が、「旦那、お礼心に、すこし揉(も)ませておくんなさいませ」「え、揉んでくれる?」「けんびきが、よう、凝(こ)るではございませんか」「それやあ、有難いが、おめえも、疲れているだろうに、はやく子供に添(そ)え乳(ぢ)してやるがいい」「乳はやって来ましたから、お蔦さんの帰るまで」「そうか……」炬燵(こたつ)に、肱(ひじ)をのせて、「じゃあ、少し、やってもらおうか」お吉は、一生懸命になって、露八の肩をほぐしにかかった...
吉川英治 「松のや露八」
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