...「アリアン」はさほど有難いものか我々は疑う...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...「親ほど有難いものはない……」正造は溜息を吐くように洩らし...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...克明に寫生して後世に殘したものは有難いと思ふ...
竹久夢二 「砂がき」
...(さう、有難いわね、でも、無理に買つていただかなくても好いんですよ、)(なに大丈夫だよ、まだ叔父が干渉して、金のことなんか勝手にはならないけど、それくらゐのことはどうにでもなるんです、)(奥様をお持ちになるまで、叔父さんが後見なさるでせう、何時お持ちになります、)女は笑顔を見せた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...日露戦争に勝ってくれてまことに有難いという...
谷譲次 「踊る地平線」
...……おあし二十円か三十円持って来てくれたらなおのこと有難いねんけどなあ」いうのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...友人達の好意は全く有難い...
中島敦 「光と風と夢」
...詩人にとつては有難い土地だと思つてゐるので...
中原中也 「感想」
...面白い有難い聖句である...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...「有難い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よい塩梅でしたな」「有難いことだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行基菩薩(ぎやうきぼさつ)が南海に流れ寄つた天竺(てんぢく)の香木(かうぼく)で彫(きざ)んだといふ有難い秘佛ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...有難い仕合せだが...
森本薫 「女の一生」
...有難いことに最も悪質のものではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...結城紬のように正しい筋の通った品物が在ることは有難いと思います...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...有難いことに他力の一門があって...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いまでも有難いと思っているが...
山本周五郎 「花も刀も」
...それは有難い」と...
吉川英治 「旗岡巡査」
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