...太陽が顔を出すと暖かい光がこごえた身体には大変有難いが...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...真夜中の前後四時間ほどは有難い真黒な夜の幕に包まれ...
海野十三 「地球発狂事件」
...どんなに神様の有難い思召しを蒙っていることを酌量してみましても...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...どんなに有難いことでありましたかしれません...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...酒がこんなに有難いものだとは思わなかった...
太宰治 「風の便り」
...それは都の巷のそここゝに有難い御堂がないではない...
田山花袋 「道綱の母」
...それは有難いですが……...
徳田秋声 「仮装人物」
...「いいや――有難いが...
直木三十五 「南国太平記」
...然しこの機縁から大島氏の好意と親切が長く吾々の身体を温めてくれる記念と思えば結句有難い思い出になる...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...大抵の事なら聞くが――」「有難いわねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...有難い母上の思召し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それくらいのことは見透(みとお)しさ」「有難いッ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そいつは有難いが...
野村胡堂 「流行作家の死」
...「有難い御主人さね...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...よき有難い芸術家をも...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...有難いことに中ぐらいに健康温和であったからだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはわたしにとって有難い味方となるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「これは学問です、孔子さまという聖人のおしえなのです、有難い、ごくまじめな、尊い学問です」そうして滔々(とうとう)となにか饒舌(しゃべ)りだした...
山本周五郎 「桑の木物語」
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