...何より有難いのは...
石川欣一 「比島投降記」
...「わしは今度広島でまことに胸のすく有難い話をきいてきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そんな有難い母といふものがありながら...
太宰治 「津軽」
...ああ、この人、ずいぶん不幸な生活して来た人なんだな、と思ったら、あたし、うれしいやら、有難いやら、可愛いやら、胸が一ぱいになって、泣いちゃった...
太宰治 「火の鳥」
...有難いぢやないの...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...パーヴェル・パーヴロヴィチがね、有難いことに、私がすんでのことで忘れるところだったある非常に大切な用件を思い出させてくれましたので」と、主人と握手しながらヴェリチャーニノフは笑顏を作った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...どんなにか有難いのだが...
中島敦 「光と風と夢」
...私などは兎並みに取扱われてもそれで充分有難いのである...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...私にとりては実に有難い...
新渡戸稲造 「人格を認知せざる国民」
...まアお前さんは大丈夫な口らしい」「有難い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...使ひ屋を頼んだこともないさうです」「有難い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そっとしておきましたよ」「そいつは有難い」死骸の側...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行つて見ようか」「有難い」八五郎はもう掘つ立て尻になつて平次の出動を待つてゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたがイングラム孃と結婚なさるお積りだと私に信じさせるやうになさつたのですか?」「それだけなの? 有難い...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そんな心配のいらない有難い身分なんですがねえ...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...お世話をしてあげますわ」「それができれば有難いが」半之助はこう云いながら...
山本周五郎 「山彦乙女」
...若い者の世話などみてくれると有難い)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...有難い! 神はまだおれ達を見捨てない」「そうだ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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