...君の親切は誠に有難いが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...御好意は有難いが此代金も孤児院の設立資金に入れて貰ひたいツて返してやつたんだ...
石川啄木 「菊池君」
...有難いものですねい...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...そんなばかな心配をさせないだけでも有難いね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...いっそ有難いことには集成の機会さえある...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...……おあし二十円か三十円持って来てくれたらなおのこと有難いねんけどなあ」いうのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...有難い心意気だろう」「それはまあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...有難いなと思って...
中島敦 「環礁」
...大抵下手人の見当はつきましたよ」「それは有難い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう一つあることにはお前は氣が附かなかつたか」「へエ?」「千兩箱といろ/\の有難い物を積んで來た吊臺は二臺あつた筈だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生理出血のある女性にこんな厄介な病気が遺伝しないのは有難いことで...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...有難いとともに漠然負担に感じないで暮している娘さんたちが今日はたして何人あるだろうか...
宮本百合子 「女の自分」
...有難いことに雑器の場合にはそんな執着は伴いません...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...どんなに貴重で有難いものだったか...
山本周五郎 「さぶ」
...と、有難いことに、局面が一變して來た...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...それをお明し下さらば有難い儀にござりますが」「――見せてやれ」書記へ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...どこへでも参りましょう」「快く承知してくれて有難い...
吉川英治 「三国志」
...有難いおことばだ...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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