...即ち此の僅か許りの鉄は、其の野蛮人に食物と、有益なボートと、暖かな家と、恐ろしい武器とを立派に授けてくれるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...日々の生活にも大いに有益なものである...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...無駄をしないようにするには結局有益なことを一つもしないというより外はなくなる...
寺田寅彦 「鉛をかじる虫」
...このような現象でも精細な記録を作って研究すれば気象学上に有益な貢献をする事も可能であろう...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...また一方こういう立場から連句を研究することによって心理学者はわれわれの心理の潜在的過程に関して有益な幾多の事実を発見する機会に接するかもしれない...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...人間の生活に必要にして有益なる動植物は便宜に繁殖するを得るのみならず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...――何より最も有益な利益が存在するだろうか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...本当に尊い有益なものかもしれないのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...如何に充実した有益な時間であったことか...
豊島与志雄 「紫の壜」
...数え尽されぬほどいかに有益なる教訓と意外なる驚嘆の情とを与えてくれたか分らない...
永井荷風 「霊廟」
...小生がいろいろと有益な進言をするんだが...
久生十蘭 「金狼」
...たぶん有益な情報が得られるだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...さらにそれ自身に於いて有益な学校であらしめよ...
松永延造 「職工と微笑」
...(b)わたしは一般の言葉遣いに従って有益な事柄と正しい事柄とを区別するが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その内容によって有益な書物もたくさんあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうかした時には師匠能静氏から指導された時の有益な苦心談などを述懐まじりで話して行く事もあったらしい...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...有益なことも聞けそうに思われるからでもある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...されども頗(すこぶ)る種々の有益なる材料(ざいれう)を得来りしは余の大に満足(まんぞく)とする所なり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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