...さう思つて有明月に立ち向つてゐる和泉式部の靜かな姿は...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...多くたち優る」有明月夜...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...山をはなれた月・月へ花火の星があがつた朝空ふか/″\と雲のちぎれ/\・法衣もすゝきもほうけて戻つた(追加)八月八日有明月夜...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「行乞記」
...有明月の肌寒い光が身にも心にも沁み入って...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...うつくしい有明月夜だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...有明月が遠く細く美しかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...――有明月のうつくしさ...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...よい有明月夜だつた...
種田山頭火 「旅日記」
...有明月夜がとてもよかつた...
種田山頭火 「松山日記」
...「思い切ったる死に狂い見よ」「青天に有明月(ありあけづき)の朝ぼらけ」と付けたモンタージュと...
寺田寅彦 「映画芸術」
...有明月の隈(くま)に小さくなっている二人を招きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...有明月(ありあけづき)が残っている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
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三好達治 「山果集」
...かえって私の長い間持ち続けてきた熱情を回顧させる結果しか見せませんよ」薫はそれに続いてあの琵琶(びわ)と琴の合奏されていた夜の有明月(ありあけづき)に隙見(すきみ)をした時のことを言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...故郷と有明月、何の縁も無さゝうだが、有明月を見るごとにどうしたものか私は直ぐ自分の故郷を思ひ起すのが癖である...
若山牧水 「岬の端」
...またしても有明月の一首をどうかしてものにしたいと空しく心を費す...
若山牧水 「岬の端」
...なるほどくっきりと澄んだ沖近くに二十日頃の有明月が寂しく懸っているのであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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