...その中江兆民(なかえてうみん)の「一年有半(いうはん)」を評せる言の如き...
芥川龍之介 「病中雑記」
...その愛を共にするに一年有半を要したり...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...兆民居士(ちょうみんこじ)の「一年有半(ねんゆうはん)」だのという新刊の書物も散らばっていた...
有島武郎 「或る女」
...わたし今ちょっと拝見しただけです」「これは」といって葉子は今度は「一年有半」を取り上げた...
有島武郎 「或る女」
...北海の山河に漂泊した一年有半のうちの...
石川啄木 「悲しき思出」
...吾人が一歳有半の間...
石川啄木 「閑天地」
...この予想は過去一歳有半の長舞台に於て遺憾なく実現せられたり...
石川啄木 「閑天地」
...デルマが去りし後も一年有半日本に停(とどま)り...
海野十三 「少年探偵長」
...自分たちの一年有半労苦の結晶たる測量図の整理を急いでいた頃には...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...一九三八・一・一五)無題――回想・五カ年有半一九三八年二月十二日...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...過去一年有半の間に於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...過去一年有半の間に於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...單に部分的否定即ち半ば有半ば無といふが如き妥協的存在ではなく...
波多野精一 「時と永遠」
...兆民居士が『一年有半(いちねんゆうはん)』を著(あらわ)した所などは死生の問題についてはあきらめがついて居つたやうに見えるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...たゞ一年有半私を孤獨にして...
水野仙子 「道」
...此の大阪の一年有半は...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...そのうちに一年有半の大評判で...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...この一年有半(ゆうはん)の歳月(さいげつ)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??