...これを有り難い発見だと思っている...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...有り難い説教を聴くよりも...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...やはり御佛の恵みの方が有り難い...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...「実に有り難い傷だ!」と彼は低く繰り返した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あたし本統に有り難いこつたとは思つてますけれど...
平出修 「瘢痕」
...有り難いことには月の夜である...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...あ、有り難い、お嬢さまだ...
平林初之輔 「秘密」
...有り難いことに誰も引き留めなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...有り難いことに奴は俺が分からない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...即ち俺はこの貴重な鈴を持つてゐるばかりでどんな美しい女をも自由にする事が出来る……宝程有り難い物はまたとあるまい...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...そいつは有り難い...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...「それあ有り難い...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...有り難いことだといっていい...
柳宗悦 「陸中雑記」
...開業医だったら大損で……まったく大学って処は有り難い処で御座いますなあ...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...姫は折角こんな有り難い事に出くわしながら...
夢野久作 「白髪小僧」
...いったい何が有り難いのかさっぱり分らんというのが...
横光利一 「旅愁」
...有り難いんだがなア...
横光利一 「旅愁」
...二週間のうちには、後にしてきた極地を思い出させるものは何一つなくなり、有り難いことに、この惑星のまだ冷えやらぬ外殻の上で物質が初めて身悶えし泳ぎ回っていた未知の時代において生と死、空間と時間が暗く冒的な同盟を結んでいたところの、憑かれ呪われた領域から離れたのである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??