...なかなか有り難い認識論である...
太宰治 「多頭蛇哲学」
...――有り難い...
長與善郎 「青銅の基督」
...有り難いことには月の夜である...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...でも有り難い、僕は恥になることは何もしていない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...紳士に会えて有り難いぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...でも有り難いことに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ふところの工合が程好いだけでも有り難いものではないか――そんな吝つたれたことを考へると益々おもしろくなつて...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...」私は有り難い古人(アリストウトル)のお経をそらんじて...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...眼を閉ぢて有り難い光景にふら/\と迷ひ込まうとした途端に...
牧野信一 「バラルダ物語」
...実に有り難い...
正岡子規 「墓」
...誰もこんな有り難いことを知りあがねえんさ...
水野仙子 「夜の浪」
...有り難いことだといっていい...
柳宗悦 「陸中雑記」
...五行目からの有り難い文句が...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...俺にとってはこれ位有り難い貴い重宝な宝物(ほうもつ)は無いのだぞ...
夢野久作 「白髪小僧」
...この上もない有り難い口実であった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...……ヘイ……あの如月寺の只今の御住持様は、法倫(ほうりん)様と申しまして、博多の聖福寺(しょうふくじ)様と並んだ名高いお方だそうで御座いますから、こんな因縁事なら何でもおわかりの事と思いますが……ヘイ……もう余程のお年寄りで、鶴のように瘠(や)せたお身体(からだ)に、眉と髯(ひげ)が、雪のように白く垂れ下がった、それはそれは、有り難いお姿の、和尚(おしょう)様で御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その第一回の開業式に貴様を使ってやるつもりだが……」「そいつは有り難い思い付きだね...
夢野久作 「二重心臓」
...私のためにたいへん遅すぎなかったことをたいへん有り難いことと思いました...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??