...なかなか有り難い認識論である...
太宰治 「多頭蛇哲学」
...有り難い智識を授かる身の上になったが...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...それは有り難い仕合わせだね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「実に有り難い傷だ!」と彼は低く繰り返した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...われわれの研究題目について理解できなかったのはむしろ有り難いことです...
西尾正 「墓場」
...大金を出して雇ってくれている雇主(やといぬし)は世にも有り難い人であると...
平林初之輔 「犠牲者」
...有り難いことには月の夜である...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...こんな有り難いことは無いと思ふは――...
牧野信一 「小川の流れ」
...心持の上だけで好く解り合つてゐるといふ人程有り難いものはない...
牧野信一 「小川の流れ」
...ふところの工合が程好いだけでも有り難いものではないか――そんな吝つたれたことを考へると益々おもしろくなつて...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...即ち俺はこの貴重な鈴を持つてゐるばかりでどんな美しい女をも自由にする事が出来る……宝程有り難い物はまたとあるまい...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...有り難い筈の吾々客人に対して...
牧野信一 「山彦の街」
...実に有り難い...
正岡子規 「墓」
...「それあ有り難い...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...日本の凡ての国民にとって有り難い事実だといわねばなりません...
柳宗悦 「民藝四十年」
...俺にとってはこれ位有り難い貴い重宝な宝物(ほうもつ)は無いのだぞ...
夢野久作 「白髪小僧」
...「青春とは有り難い...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...トテモ有り難いけど...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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