...てんで問題にせず恥しめてくれる作家が有り難いようなのである...
太宰治 「如是我聞」
...これを有り難い発見だと思っている...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...有り難い智識を授かる身の上になったが...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...文字通りにも有り難い...
土井晩翠 「野口英世博士の生家を訪ひて」
...かういふ園長先生のもとで可愛想な方々の爲めにいつ迄も働き度いと思ひました……』何といふ尊い有り難い事であらう...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...「実に有り難い傷だ!」と彼は低く繰り返した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...親らしい愛情と細かい心づかいの籠った聞くだけでも有り難いものだったそうだが...
中勘助 「結婚」
...――有り難い...
長與善郎 「青銅の基督」
...こんな有り難いお像を拝んだ事はほんとに妾始めてでござんすわ...
長與善郎 「青銅の基督」
...大金を出して雇ってくれている雇主(やといぬし)は世にも有り難い人であると...
平林初之輔 「犠牲者」
...あ、有り難い、お嬢さまだ...
平林初之輔 「秘密」
...長いこと淑女と話す有り難い機会がなかったものだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...有り難い眠りのやうなものにふわ/\と体を宙に浮せられるかのやうだつた...
牧野信一 「夜見の巻」
...貪るやうにぽきぽきとその有り難い藥草を折り溜めた...
水野仙子 「夜の浪」
...それは有り難い...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...そいつは有り難い...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...折角(せっかく)の事なら鶯の初音のような声にしたらどんなに有り難いことであろう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そして――有り難いことに――今や追う者のいない背後の穹窿に鳴り響いた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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