...二月足らずの間(うち)に...
石川啄木 「赤痢」
...二ヶ月足らずと云ふもの...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...二月間は支える事を得るが食料は一月足らずしか貯蓄(たくわえ)がないのだから...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...越えて六月十五日に一カ月足らずの未決入監で予審免訴となった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...両親の何れに似ても碌な者には成りさうもない月足らずの児が...
丘浅次郎 「人類の将来」
...八歳を頭(かしら)に四人の男の子があるというその仮り親の家でのひと月足らずのあけ暮れは赤ん坊にとっては憂うつ極まるものであったらしい...
壺井栄 「一つ身の着物」
...私月足らずの十一月生まれだから...
徳田秋声 「縮図」
...三百兩で月足らずの子を賣つただけでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...現に私も月足らずの兒を生んだと評判をされる口惜(くや)しさに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...月足らずの水子(みずこ)思想...
二葉亭四迷 「浮雲」
...生れはしたが育たなかつた月足らずの児といふ意味にとりたいと思はれるほどである...
水野葉舟 「言文一致」
...僅か八ヵ月足らずの不在の間に...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」
...それから一カ月足らずして黒坂が自殺したのであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...次第に人事のコザコザした相談へと落ち付いて来たその間が二ヶ月足らずという事になる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...月足らずみたような虚弱な赤ん坊だったと申しますが...
夢野久作 「少女地獄」
...フルベツキさんに英吉利西の語(ことば)を習つても三月足らずで止(や)めて了(しま)ふし...
與謝野寛 「蓬生」
...攻略わずか一ヵ月足らずにて凱旋し...
吉川英治 「新書太閤記」
...わずか二タ月足らずだった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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