...不思議一つ安月給取りの妻君...
芥川龍之介 「拊掌談」
...背広を着た月給取りは美しいというのか...
伊丹万作 「映画と民族性」
...三十円の月給取りだろうが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...私は月給取りになるのがいやで...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...我知らず月給取りの根性をサラケ出したのである...
谷崎潤一郎 「途上」
...行く行くはわが児(こ)を大学校に入れて立派な月給取りにせねばならぬと思っている...
永井荷風 「すみだ川」
...安い月給取りの口は別として...
永井荷風 「ひかげの花」
...とても月給取りの手に入るべくもなかった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...かかる重大事を十五円の月給取りに頼むことはあまり心もとない...
新渡戸稲造 「自警録」
...月給取りの暮しには戻れないぢやないか……...
林芙美子 「浮雲」
...安月給取りの妻君らしく...
北條民雄 「月日」
...「女子(をなご)で月給取りになるのも...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...何の深い念慮なき月給取りが...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...僕あこんな下らない月給取りはほんとにいやになった...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...重ねて鈴木文史朗は「大家族をもっている月給取りは子供の少い上役より月収が多い...
宮本百合子 「鬼畜の言葉」
...それが今では月給取りの総称になってしまった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...月給取り本位の教育家...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...安月給取りの蓄音器じゃあるまいし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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