...心の底からの信頼を信じてくださいとその眼は言っている...
有島武郎 「星座」
...溜息(ためいき)がひとりでに腹の底から湧いてでた...
有島武郎 「星座」
...ドン底から節が抜けたものらしい...
泉鏡花 「歌行燈」
...個人的先駆者の力によらなければかの仏蘭西(フランス)革命の巨濤も遂に社会をその根底から震憾させることは出来なかつたであらう...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...心の底から冷たくなるような...
伊藤野枝 「転機」
...心の底から信じきっているらしい誠実さがこもってるので...
豊島与志雄 「死ね!」
...真底から正直な男です...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ああここにおれの進むべき道があった! ようやく掘り当てた! こういう感投詞を心の底から叫(さけ)び出される時...
夏目漱石 「私の個人主義」
...腹の底から女を諦(あきら)めていそうな男です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...紀の國屋信兵衞といふのを親分は御存じでせう」「大層な身代ださうだな」「その信兵衞は腹の底からの町人ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世間で云う功名(こうみょう)心は腹の底から洗(あらっ)たように何にもなかった...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...戰爭というものに對して腹の底から悲しみ怒つていられた...
三好十郎 「肌の匂い」
...7085それは己達だって腹の底からじだらくだが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それらを我々の胸の底から引きずり出して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心の底からホッとした...
夢野久作 「木魂」
...絶えず頭の底から放れないのは矢張り壞れた辰子の肉體であつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...深い渓底から汲んで来た水の惜まれることが甚だしい...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...まず靴の底から作り初める...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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