...我等は我等が意識する以上に本能のどん底から死を恐れてゐるのだ...
有島武郎 「運命と人」
...どうも底から破裂しさうな氣がするので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...火星のボートは湖の底から...
海野十三 「火星兵団」
...腹の底から憤(いきどほ)つた...
薄田泣菫 「茶話」
...車輪の怒号の奥底から聞えて来るのである...
太宰治 「鴎」
...心の底から呼びかけたくなる...
壺井栄 「二十四の瞳」
...きょとんとした眼の底から...
豊島与志雄 「黒点」
...遙かなる地の底からでも出るやうな微かな湯氣が黄色な南瓜の中から騰りはじめる...
長塚節 「佐渡が島」
...しかも其の鳴りかたが、次第に細く、次第に遠く、次第に濃かに、耳から、耳の奧へ、耳の奧から、腦のなかへ、腦のなかから、心の底へ浸み渡つて、心の底から、心のつながる所で、しかも心の尾(つ)いて行く事の出來ぬ、遐(はる)かなる國へ拔け出して行く樣に思はれた...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...とうてい真底から誠実に兄のために計る事はできないのだとまで思った...
夏目漱石 「行人」
...腹の底からロマン主義者になっていたのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そして平次は腹の底からの江戸の庶民であるのに対して...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...真底から空虚になつて来るやうな気がした...
牧野信一 「白明」
...Mさんが腹の底から信じていられることがわかりました...
三好十郎 「肌の匂い」
...父は僕を出征させる時に、「決して生きて歸るな」と言い、そして、腹の底から、生きて再び會えることは無いことを信じ切つていたようでしたから...
三好十郎 「肌の匂い」
...それは腸(はらわた)のドン底から絞り出る戦慄を含んだカスレ声であった...
夢野久作 「戦場」
...心の底から押し上げるように笑い出した...
夢野久作 「一足お先に」
...船底から聞えて來る響き...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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