...海の底からあがっていって...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...誰を怨(うら)むこともないよ」杜は心の底から懺悔(ざんげ)の気持になった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...」地の底からひびいてくるような...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...山のどん底から山の下の平野の空へ向って鉄路が上向きに登っているから...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...而も私のそうした苦しみの底からの反抗が...
豊島与志雄 「悪夢」
...私は胸の底から何とも云えないものがこみ上げて来た...
豊島与志雄 「楠の話」
...心の底から信じきっているらしい誠実さがこもってるので...
豊島与志雄 「死ね!」
...揺れやんで、市ヶ谷見附へ逃げて行つた時に、心の底から、(やれ/\、せい/\した)と、思つた...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...夫人はぐっと目の底から突き上げる熱いものを抑え...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...それに粘液層の底から反射してくる少し色の違った光が加わっているらしい...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...徹底したる文化意識の心の底からの聲であらう(一)...
波多野精一 「時と永遠」
...自我を心の底から自覚している事実に由来する証拠に勝ることはないからであり...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...なおかつ最後に汚辱の底から身を起して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...お互いが心の奥底から契り合う・何一つ控えかくさない・そういう交際は滅多にないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その演ずる手品によって本当の心の底からの悲哀をまずもって自分の心につぎこみ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...脳髄に対する汎世界的の唯物科学的迷信をドン底から引っくり返して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その雪渓(せっけい)の底から人骨の如く腕を空へ伸ばしている焼木(やけぎ)の梢(こずえ)に...
吉川英治 「江戸三国志」
...八寒の底から吹いてくるような風が...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索