...単にこれ等五つの島を海の底から築き上げたばかりでなく...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...いづれも蘆花自身の平和思想の徹底から派生する外廓現象でありました...
石川三四郎 「浪」
...と心底から涙……が可笑しい...
泉鏡花 「遺稿」
...それは海底から、はえあがった古城のようだといったがいいか、それともアルプスの峰々が海底にしずんだといったがいいか、見れば見るほど、ものすごい大じかけのものであった...
海野十三 「太平洋魔城」
...艦底から海底へ突入...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...」大統領は腹の底から笑ひこけました...
薄田泣菫 「茶話」
...フオレスチャ夫人は真底から動かされてロイゼルの両手をしっかりと握った...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...真底から仲なおりをするのじゃ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それ以上の何物でもないことも真底から確信しているんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...心底から歓喜の念を禁じ得ないであろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...激しい苦惱の表情の底から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心の底から祈った...
火野葦平 「花と龍」
...孔雀は星の様に美しい瞳――然も銀の雨に打たれてぼつと滲むだ春霞の底から瞶めるやうな美しさで――顔を上げました...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...部屋の隅の木屑の底から...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...女性が真底から真剣に自己を研(と)ぎすましてみせるときのあの姿なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...それさえかなえて下されば、わ、わたしは、自分があなたと暮らす身になったのと同じように、うれしいと思います! ……本望です! ……江戸の女の負け惜しみではございませぬ、心の底から、蔭にいても、おふたりのお幸せを祈っています」「…………」「返辞はどうなさいました...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...根底から不具にしてしまった形だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...このたびこそ心の底からナムアミダブツを唱へつつ...
吉野秀雄 「ひとの不幸をともにかなしむ」
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