...月待草に朝露しとど湿った...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...統計的に云えば思い立ってから平均十六週すなわち約四ヶ月待たなければならなかったとしても大して不思議はない勘定である...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...まるひと月待ったって……けれど...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「毎年主人の好みで月待ちなんかやりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...月待ちに寢ちや惡いと言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間もなく何處へ行つたのか見えなくなつてしまひました」「それから」「それつきりです」「灯は點(つ)いて居たのだな」「お月待ちだからと言つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜は月待ちの人混みに浮かれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二ヵ月待ってもらうことになりました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...人ならず何時の世か著し紫のわが袖の香を立てよ橘前にも一度 rebersした古今集の 五月待つ花橘の香を嗅げば昔の人の袖の香ぞする といふ歌を本歌とすることいふ迄もない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一ト月待ちましたが返事がないので...
三浦環 「お蝶夫人」
...金助 そこをもう半月待つてくれと言つてゐるんぢや無えか...
三好十郎 「地熱」
...「『月待ちて』(夕暮れは道たどたどし月待ちて云々(うんぬん))とも言いますのに」若々しいふうで宮がこうお言いになるのが憎く思われるはずもない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まち事の中では日待と月待との二つが最も全国的である...
柳田国男 「年中行事覚書」
...集まって月待(つきまち)をしていたのであった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「ひと月待って...
山川方夫 「演技の果て」
...ひと月待って私はくりかえした...
山川方夫 「演技の果て」
...風の都合で一カ月待たされ...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかし数か月待っていれば...
和辻哲郎 「夢」
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