...八月の月半ばは愚かなこと...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...時ももう十月半ばだというのに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...まだ六月半ばですから...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...三月半ばの、奈良のやうな氣候の土地ではまだ梅さへも蕾が固く、現に私など眞冬の外套を着てゐると云ふ黄昏時に、いくら踊つてゐるにしてもあの長襦袢一枚で寒いことはないだらうか...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...終戦の年の九月末と翌年の三月末とその翌々年の四月半ばに...
豊島与志雄 「随筆評論集「文学以前」後記」
...九月半ばに急性腎臓炎となり...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...(昭和九年極月半ば西風をきつつ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...久しくと云ったところでわずか一カ月半ばかりの時日に過ぎないのだが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
......
エドゥアール・エルネ・プリリュー Edouard Ernest Prillieu 竹本周平訳 「Rosellinia necatrix (R. Hart.) Berlese の子嚢殻の裂開性について」
...日中は四月半ばの陽気で太陽の光線もじつとりと厚味を持つて重苦しいくらゐであつたが...
北條民雄 「道化芝居」
...そして四月半ばごろから俄かに病状が惡化して...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...八月半ばの晴れた日の海面に...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...一ヵ月半ばかり経った時...
宮本百合子 「逆襲をもって私は戦います」
...頃はみな月半ばなれど...
森鴎外 「うたかたの記」
...翌寛政七年の三月半ばに...
柳田国男 「雪国の春」
...十一月から二月半ばまで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...二‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ブルターニュに於いて、九月半ば過ぎ、もはや冷え/″\する或る日のことであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...どう急いでも顕家がその鎮守地(ちんじゅち)――陸前多賀城ノ柵(さく)――を発したのは十二月半ば頃であったろう...
吉川英治 「私本太平記」
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