...彼は最早死者だと思われていたが、奇跡的に生還した...
...最早正午を過ぎてしまったので急いで出かけよう...
...今度の地震で、被害額は最早五回になった...
...このチームは最早無敵の存在と化している...
...明日の朝早くには彼女が退院するそうで、最早安心した...
...最早予は人間として正則の進行を計る資格が無くなった...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...最早や前進する力がなかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...最早やそう云う奇妙な存在になったと見做(みな)し...
谷崎潤一郎 「細雪」
...最早や大部分を遣い果たして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...最早其方へは往かなくなった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...最早夏に移るのだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...最早(もう)月が出て...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...昼間の劇(はげ)しい労働も苛酷な待遇も最早彼に嘆声を洩らさせることはない...
中島敦 「南島譚」
...所が、近頃は最早、そうした行為への純粋な慾求が次第になくなって来た...
中島敦 「光と風と夢」
...「大事な捕物だ」此処へ来ては相沢半助も最早隠そうとはしません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...離屋は最早手のつけやうの無い火の海でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父の手にも最早揺り起しようがありません...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...最早(もは)や御用も済みたればお前は今から先(さ)きに帰国するが宜(よろ)しいと云(い)うと...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...最早(もは)や古い事です...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...最早誰れも忘れたやうに噂にさへ上(のぼ)さなくなつた頃であつた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...最早(もう)悪魔が来るか来るかと待っていました...
夢野久作 「白髪小僧」
...仲介者はカイアエ君に手紙を送り「貴下が不名誉なりとせらるる所は我等の最早(もはや)立入るべからざる所に候(そろ)」と云つて其(その)任を辞した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...しかし最早思い出すことができない何かと...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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