...彼は最早死者だと思われていたが、奇跡的に生還した...
...最早正午を過ぎてしまったので急いで出かけよう...
...今度の地震で、被害額は最早五回になった...
...このチームは最早無敵の存在と化している...
...明日の朝早くには彼女が退院するそうで、最早安心した...
...最早(もはや)何の影もない鏡の表を見つめたまま...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...最早(もはや)世を去った人などのことはとにかく...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...最早鑛毒と云ふことは願書に書いてはならない...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...最早(もう)あと一年半で帰(けえ)って来ますだよ」農家から大切な働き男を取って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「それから――御老中は、斉彬殿贔屓であるし、閣議に於ても、最早、家督のことは、時日だけのことと決定してもおるし、御老中に、お縋り致すのも、有力な方法であろう...
直木三十五 「南国太平記」
...得念最早や敵(かな)はずと思ひ候にや...
永井荷風 「榎物語」
...最早(曾ては愛らしかつた)己(おのれ)の息子の輒(てふ)は存在しない...
中島敦 「盈虚」
...最早起き上る気力もないように見えましたが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その中にお静が入れてあることは最早疑う余地はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...體温は冷えきつて最早呼び活ける見込みもなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彦太郎は最早余裕を失って...
火野葦平 「糞尿譚」
...最早や完全に社会生活から切り離されて了つてゐる彼等が...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...私自身も亦南北や春水の文学をおもはせる下総市川の里へ永住の居を建造してしまつたので先づ先づそれらの野望は最早一生遂げられまいし...
正岡容 「東京万花鏡」
...けれど、私は最早、その跡を追うまいと諦めた...
松永延造 「職工と微笑」
...しかもそこまでわかるとAの仕事は最早(もはや)...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...けれども最早(もう)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その時には最早(もはや)エムデンは居なかった...
夢野久作 「焦点を合せる」
...最早やならないことを知るにいたった...
横光利一 「欧洲紀行」
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