...最後まで川上機関大尉のいいつけを頑固に守り通したのだった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...亡くなられる最後まで感謝しておいででした...
谷崎潤一郎 「途上」
...爾来最後まで同所長事務取扱の職に留まってこの揺籃(ようらん)時代の研究所の進展に骨折っていた...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...私がすでに最後まで彼の道程を見きわめたときにであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...じっと最後まで見詰めてやりたくなる癖がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...前後一貫して俗にいう辻褄(つじつま)が合う最後まで行きたいというのが...
夏目漱石 「明暗」
...最後まで庇おうとした...
野村胡堂 「女記者の役割」
...彼はその最後まで...
萩原朔太郎 「足利尊氏」
...彼女を最後まで看病つてくれた母がゐるのであつた...
原民喜 「廃墟から」
...その最後まで追求の筆を止めないところに最も油絵らしい特質が発揮されるのである...
藤島武二 「画室の言葉」
...それは最後まで殘しておいたものだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...最後まで無電機に獅噛み付いてSOSを叩き続けた...
牧逸馬 「運命のSOS」
...彼が実に真面目な人間として最後まで持ちこたえた...
宮本百合子 「有島武郎の死によせて」
...院が最後まで秘密の片はしすらご存じなしにお崩(かく)れになったことでも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほとんど最後まで残るものであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最後まで姿勢を崩さなかった...
山川方夫 「愛のごとく」
...最後まで押しつまって来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...最後までキリシタン武士としての操守を貫いた...
和辻哲郎 「鎖国」
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