...蝶は最後に極く小さい軍服姿のナポレオンに変ってしまう...
芥川龍之介 「誘惑」
...最後に登った高い山は...
石川欣一 「可愛い山」
...アスクレピオスは最後にはギリシャにおける医術の神になった...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...そして最後に私と同類の他の人間を表現するものがある...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...最後に気絶して起きられなくなるようなところはこの映画では見られなかった...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...最後に大事な点は併しながら...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...最後に、「どうかちと御話に...
夏目漱石 「門」
...)そうして最後に...
蜷川新 「天皇」
...最後に殘る手段は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その日の「緑の朝」の舞台稽古は最後に廻された...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...函館は私の旅程の最後にあてられているために...
服部之総 「望郷」
...それがマダムを見た最後になった...
久生十蘭 「白雪姫」
...最後には若(も)し違約すれば復讐するとまで脅迫して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...五最後にごく簡単にマルサスの伝記を附記しておこう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あん子は自分の襯衣やパンティのはいつてゐる風呂敷包を最後に取り出し...
室生犀星 「神のない子」
...」最後に口碑の伝ふる所の敗醤花(はいしやうくわ)の一笑話を挙げる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...棒の始めそこで最後に棒というものの歴史になってくるのだが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...そして、少しじれ気味に、「ああ、もう少し、まとまった金が手に入らないかしら? そしたら、これを最後に、スリの足をきれいに洗って」いつもならば、同じ場所で一日に、二度と仕事はしないものを、しきりにあせっているお綱は、また金座屋敷の長い塀に添って、本町の問屋町を、軒づたいに歩きだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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