...最前から、隣の部屋で、僕達の問答を書きとめているのですよ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...ふと最前から目についていた...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...最前から無花果の葉を吹き...
高濱虚子 「古江」
...最前からちょいちょい扉口を覗いて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...最前から君が彼方(あっち)へいったり...
松本泰 「緑衣の女」
...最前から頻(しき)りに馬の話をし続けているのであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...最前から大卓子の真中に置いたままになっている書類の綴込みのようなものを引寄せて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...続いて最前から女王の姿に扮装しつつ平然として場内を逍遥し続けていた年増(としま)女に近づいて行ったが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...だから最前から饒舌(しゃべ)り続けた経験談なんかは...
夢野久作 「焦点を合せる」
...最前から傍(かたわら)で見ていた月姫はニッコリしながら...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...実は最前からたびたびお呼び止めいたしながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...いつでも相手に立ってやるが……ただし! 貴様が最前からほざくように...
吉川英治 「江戸三国志」
...最前から障子をしめきって...
吉川英治 「江戸三国志」
...最前から少しも短縮されておりません...
吉川英治 「江戸三国志」
...「最前からの、御報告のうち、一つ申し残しがございまする」「お袖、お燕のふたりの行方であろう」「お明察のとおりです」「同僚のふたりにたいして、そちは、明らかに申すのを、憚(はばか)っておったが」「よいか……わるいかと……」「あれ程、越前の虚心を、いっておいたが、まだそち達には、解(わか)りきれぬものか」「いや、御心中は、よく相分っておりますものの...
吉川英治 「大岡越前」
...その澄みきった耳は最前からの物音を知らぬはずはないが...
吉川英治 「親鸞」
...「そうか」最前からの彼の容子に...
吉川英治 「源頼朝」
...長く江戸へ留(とど)まることを最前からすすめているのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索