...最前から奇妙な器械の前に坐って...
海野十三 「深夜の市長」
...最前から、隣の部屋で、僕達の問答を書きとめているのですよ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...最前から話に気を取られ乍(なが)らも黙つて碁盤に向つて居た草香宮川の両君も之を見た...
平出修 「二黒の巳」
...最前からのすっかりウンザリしてしまっていたこの御隠居への考え方をいくらか今松は...
正岡容 「寄席」
...若様は最前から……」と云ううちに部屋の入口に並んでいる女たちを押分けて...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...若林博士は最前からそうして来た通りに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただ最前から解放治療場の附近を舞いまわっているらしい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...最前からの二人の問答を...
夢野久作 「笑う唖女」
...「最前から、女中に案内されて、こちらでお声をかけましたが、お遊びに夢中な御様子だもんですから、しばらく控えておりましたんで」「そうですか、して、お前はたれですか」「お忘れでございますか...
吉川英治 「江戸三国志」
...こッちも最前からやり過ごそうと待っていたところ...
吉川英治 「江戸三国志」
...「最前からの、御報告のうち、一つ申し残しがございまする」「お袖、お燕のふたりの行方であろう」「お明察のとおりです」「同僚のふたりにたいして、そちは、明らかに申すのを、憚(はばか)っておったが」「よいか……わるいかと……」「あれ程、越前の虚心を、いっておいたが、まだそち達には、解(わか)りきれぬものか」「いや、御心中は、よく相分っておりますものの...
吉川英治 「大岡越前」
...最前からの様子や...
吉川英治 「剣難女難」
...奥方が何か最前からひどく御機嫌がわるいので...
吉川英治 「新書太閤記」
...最前からのあの使者の言には耳を傾けて聴くべきものがあるからです...
吉川英治 「新書太閤記」
...最前から見てあるに...
吉川英治 「新書太閤記」
...『御家老は、はや、お目ざめでござりましょうか』『はい、書院にひかえて、最前から、お待ち申しあげて居ります』と、お陸が答えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...最前から生(なま)あくびをかんで待ちくたびれているんだ」「実は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あまり過ぎると見ぐるしい」「…………」「最前から何事もふむふむと聞いているので...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??