...最前から窓やドアや調度などを熱心に調べ廻っていたが...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...隣りの腰掛で最前から...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...最前から荷をおろして休んでゐた一人の婆さんがある...
永井荷風 「買出し」
...すると最前から瞬(まばた)きしていた石燈籠(いしどうろう)の火も心あり気(げ)にはたと消えるを幸い...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...最前から圓太の噺...
正岡容 「小説 圓朝」
...ちょッくら往ッて見て来て上げさッせいな」最前から手を休めて...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...御覧の通り最前から一度も汗を拭いませぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...最前から火のように赤うなって身体(からだ)をすぼめていたオモヨさんが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...最前からの其許(そこもと)のお志には...
吉川英治 「上杉謙信」
...実は最前からたびたびお呼び止めいたしながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...最前から、一隅に、葭簀(よしず)を囲って飲んでいた日本左衛門は、それを小耳にはさむと、吾を忘れて聞き入っておりましたが、「稲」と、編笠をうしろに向けて、「あの男を、ここへ呼んで来てくれねえか」と小声で言う...
吉川英治 「江戸三国志」
...「まア、待てッたら」「ちゃんも来るのかい」「第一、どこでどうしたのか、その見当もよくついてやしまいに」半五郎の口ぶりは、最前からみると、だいぶ子供の実力を認めてきました...
吉川英治 「江戸三国志」
...最前から少しも短縮されておりません...
吉川英治 「江戸三国志」
...「最前からの、御報告のうち、一つ申し残しがございまする」「お袖、お燕のふたりの行方であろう」「お明察のとおりです」「同僚のふたりにたいして、そちは、明らかに申すのを、憚(はばか)っておったが」「よいか……わるいかと……」「あれ程、越前の虚心を、いっておいたが、まだそち達には、解(わか)りきれぬものか」「いや、御心中は、よく相分っておりますものの...
吉川英治 「大岡越前」
...そちが申し立てた最前からの怨みつらみは...
吉川英治 「大岡越前」
...最前から見恍(みと)れておりました」「安国寺は...
吉川英治 「新書太閤記」
...最前からうしろに両手をつかえて機(おり)を見ているのであったが...
吉川英治 「親鸞」
...「最前から見ておるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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