...振動の最も強い所に集る...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...義雄は東京から佛欄西の最も強い酒なるアブサントを仕込んで來て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...昔の所謂箱根八里の峠を越して往來をした旅人の眼にはきつと最も強い印象を殘した山であつたにちがひない...
近松秋江 「箱根の山々」
...ただその中の一つのものが偶然の事情で最も強い型式を獲得したので...
辻潤 「錯覚自我説」
...最も大胆な者、最も強い者、最も巧妙な者、最も好運な者が最もよい分け前を得、他の者はその残部を、すなわち僅少な物を得たか、またはほとんど全く何ものも得ていなかったのである...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...最も強い人が常に私どもとともにいるのです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...最も強い人々にとってさえ不安がある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」――そういうことが彼女らの最も強い楽しみであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...最も弱いものは弱いもの――最も強いものは強いもの――タバコの灰は霧の不平――燈心は決闘――最も弱いものが最も強いものに――タバコの灰が燈心に――霧の不平が決闘に嘗てみえたことはありませんでしたか?――それは初恋です...
中原中也 「初恋」
...ややもすれば乱暴に破壊する力を逞(たくま)しゅうする者が最も強いように信ぜられ...
新渡戸稲造 「自警録」
...その中でも最も強い印象を与えられて...
野上豊一郎 「エトナ」
...言語としての最も強い感情を出し得る故に...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...最も強い関連によって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...お互ひの愛情――最も強い種類の――がその結果だつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...アメリカ人の小屋の極度の不潔と悪臭とを語るに最も強い言葉を使っている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...漸次にかかる感情を弱める傾向の最も強いものであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...生活的関心はトピックに対する最も強い興味であることを証明しているのであると思う...
宮本百合子 「合図の旗」
...作家こそ最も強い人間だもの...
三好十郎 「恐怖の季節」
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