...私の生涯中に曽て無いことであつた...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...わたくしは曽て金剛巌師の“草紙洗”を見まして...
上村松園 「「草紙洗」を描いて」
...バラモンの教えには三吠陀(ベーダ)といって十万頌もあるものを今まで曽て書いたことはない...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...シャムの皇帝は曽て小乗の一切経を出版され世界の学界に提供した...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...曽て言えらく小説家は折ある毎に家を遷(うつ)すべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...陛下の曽て欲する所にして...
蜷川新 「天皇」
...だから未だ曽て一人でも実際に賊を見たと云ふ者がない...
村山槐多 「殺人行者」
...曽て彼らの国主を担いで王朝に反抗した民衆は...
横光利一 「静かなる羅列」
...曽て大町桂月、田山花袋両先生も此山に登られ、去年の秋には有島生馬、正宗得三郎両先生も眞山孝治さんの案内で登られた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...夫人は曽て教育家として英語を旅順の女学校で教へられて居たが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...露西亜が曽て経営した公園をも観た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...このような広汎な権限は曽て如何なる総督や副王にも与えられたことがないので...
和辻哲郎 「鎖国」
...同十四日には曽てシャビエルの滞在していたタヌシュマ(鹿児島か)という島についた...
和辻哲郎 「鎖国」
...そこには曽て仏僧であった好き信者がいて...
和辻哲郎 「鎖国」
...この青年が曽てキリシタンとなる意志を示したと伝え聞いたオルガンチノは...
和辻哲郎 「鎖国」
...曽て不行迹を示したことがない...
和辻哲郎 「鎖国」
...曽て信長の面前でフロイスと日乗とが激論し...
和辻哲郎 「鎖国」
...曽て見たことのないもの」であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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