...私の生涯中に曽て無いことであつた...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...曽てリアンクウルでは馬鈴薯が花の跡に実るものかと思つて...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...曽て覚えたことのない物寂しさと不安とを感じた...
徳田秋声 「あらくれ」
...それは曽て金沢町の近江屋の番頭で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曽ての勘当息子が...
三好十郎 「俳優への手紙」
...予は曽て名を聞いて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...一行の加藤梅原二氏は曽て一度登られたのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...鳥居博士が明治の末年に出された「蒙古旅行」は曽て拾ひ読みをしただけで精読することが出来なかつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...氏は曽て此地にも在勤されたので旧知が多いのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...しかし後任の司令官その他の幹部には曽てアルブケルケに不従順であったもの或は犯行の故に囚人として送還されたものなどが選ばれていた...
和辻哲郎 「鎖国」
...香料の国へ行くにギネアを通る道よりももっと近い海の道があることを曽て貴下と話し合ったことがある...
和辻哲郎 「鎖国」
...これまでヨーロッパ人もアジア人もアフリカ人も曽て知らなかった全然新しい大陸なのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...このような広汎な権限は曽て如何なる総督や副王にも与えられたことがないので...
和辻哲郎 「鎖国」
...そこには曽て仏僧であった好き信者がいて...
和辻哲郎 「鎖国」
...曽て惟政の味方であった摂津池田の城主の家臣たちであった...
和辻哲郎 「鎖国」
...この日の法華宗徒の敗北が曽てない甚だしいものであったことをオルガンチノに向って証言したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...われわれは曽て、いつわりの教を説いている坊主たちに対してすら大きい敬意を払っていたほどであるから、まことの教を説く神父たちのこの献身的な努力に対しては、出来るだけの敬意を払い、奉仕につとめなくてはならぬと...
和辻哲郎 「鎖国」
...これまで曽てヤソ会士に対して示したことのない款待の態度を見せた...
和辻哲郎 「鎖国」
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