...椏(みつまた)や山桐や桑や...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...・山桐のかたまつて実となつてゐる・この山里にも泊るところはあるかなかな・制札にとんぼとまつてゐる西日・こうろぎ...
種田山頭火 「行乞記」
...先ずその服装を――古ぼけた角帽や着くずれた銘仙の袷や短い綿セルの袴や擦りへった山桐の下駄などを...
豊島与志雄 「変な男」
...名題は「楼門五山桐」と記し...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...宿の重い山桐の下駄を履いて...
水野仙子 「道」
...)老人は新らしい山桐(やまぎり)の下駄とも一つ縄緒(なわお)の栗(くり)の木下駄を気の毒(どく)そうに一つもって来た...
宮沢賢治 「泉ある家」
...書生さんは山桐の薩摩下駄か朴歯(ほおば)の高下駄をガラガラ...
山本笑月 「明治世相百話」
便利!手書き漢字入力検索