...合点(がてん)がゆかれましたか」曽我貞一が憎いほど落付いた態度で云った...
海野十三 「西湖の屍人」
...曽根は幸いその日は割り当てられる仕事がなかったので...
相馬泰三 「六月」
...そこの隅(すみ)っこの方に一人で淋しそうにウイスキーを飲んでいる曽根の姿を見出した...
相馬泰三 「六月」
...曽根は松本から一通の封書を受け取った...
相馬泰三 「六月」
...それは日比親しい曽根源之丞と云う武士であった...
田中貢太郎 「魔王物語」
...水のない木曽川になる...
種田山頭火 「旅日記」
...曽我兄弟がその父の讐(あだ)を報じたる痛快淋漓(りんり)の段に至り...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...曽遊も自分ながら夢のような気がして...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...今日は姉さんに来てもらいましたよ」石原の利助――それは曽て銭形の平次と張り合った御用聞の古顔ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ウラニウム籤のモトになる話なんです」曽根は...
久生十蘭 「あなたも私も」
...平野迎へに来り、ニットー紅茶へ寄って話さうとするが満員、ホテ・グリが又満員、此ういふところの満員さ加減、未曽有である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...城春にして草青みたりと笠打敷きて時のうつるまで涙を落し侍りぬ夏草や兵どもが夢の跡 芭蕉卯の花に兼房見える白毛哉 曽良」私はかくして芭蕉師弟が夏草に坐して涙を流したる心境の一部に接することの得たことを喜ぶのである...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...* 曽祖父ラモンが一四七八年にモンターニュ領を買った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...木曽の須原(すはら)には...
柳田國男 「日本の伝説」
...これまでヨーロッパ人もアジア人もアフリカ人も曽て知らなかった全然新しい大陸なのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...インカ帝国としては未曽有の大事変であった...
和辻哲郎 「鎖国」
...われわれは曽て、いつわりの教を説いている坊主たちに対してすら大きい敬意を払っていたほどであるから、まことの教を説く神父たちのこの献身的な努力に対しては、出来るだけの敬意を払い、奉仕につとめなくてはならぬと...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかし曽て強制したことはない...
和辻哲郎 「鎖国」
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