...駅夫あがりらしい茶店の主人は古藤の書生っぽ姿をいかにもばかにしたような断わりかたをしたといった...
有島武郎 「或る女」
...鍔(つば)の広い帽子を書生っぽらしく阿弥陀(あみだ)にかぶった...
有島武郎 「或る女」
...文(もん)なしの書生っぽに相違ない彼女の相手と共に...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...僕も貧乏な書生っぽでしかないのですから」「マア」倭文子は...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...国事犯の書生っぽを捕(つかま)えたよりゃ...
田中貢太郎 「警察署長」
...とにかく他の先生がたに比べてよほど書生っぽい質素で無骨な様子をしておられたことはたしかである...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...そのころの先生にはまだ非常に若々しい書生っぽいところが多分にあったような気がする...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...私はもう書生っぽではなく...
豊島与志雄 「理想の女」
...女学校に通いながら書いていた頃のような書生っぽさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かけ出しの書生っぽまでが彼らの真似ごとをして語を誇張し韻をひねくらずにはいない有様でございます*...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんな書生っぽに何がわかるものかと思いながら……すると妻木君は私をなだめるように...
夢野久作 「あやかしの鼓」
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