...わたしは斑竹(はんちく)の榻(とう)に腰をおろし燭をかざして四方の壁に掛けてある聯(れん)や書幅(しょふく)の詩を眺めた...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...これは今なお記憶を去らぬ書幅の中の一首を記(しる)したに過ぎない...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...店の窓に紅葉山人の書幅を掛け玩具など置き並べたり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...わたしはこれをば室内の光景扁額書幅の題詩などと見くらべて屡文人画の様式と精神とを賞美した...
永井荷風 「砂糖」
...王漆園(おうしつえん)などいう清朝人の書幅の懸けられてあったことを記憶している...
永井荷風 「十九の秋」
...夜壁上の書幅を挂け替ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...老人は新に掛けた書幅の文字を読下しながら...
永井荷風 「春雨の夜」
...画賛や書幅等に見られるものの中...
永井荷風 「来訪者」
...福山の田中徳松さんが其書幅を蔵してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...徳(めぐむ)さんは小島成斎の書幅を蔵してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...数年前にわたくしは亀田鵬斎(ぼうさい)の書幅を獲た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...書幅もだいぶ書かれた...
山本笑月 「明治世相百話」
...座敷の壁間に自筆の書幅が十数枚かけてあった...
山本笑月 「明治世相百話」
...ある人が訪問すると自筆の書幅が床の間にかけてある...
山本笑月 「明治世相百話」
...床には名を忘れたが勤王家らしい人の書幅...
山本笑月 「明治世相百話」
...珍らしくも寂巖の書幅が出てゐた...
吉川英治 「折々の記」
...変った語だの歌だのを書いた書幅などは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...御親切に同じ印の捺してある愚堂の書幅と...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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