...下唇を噛み乍らまた書出した...
石川啄木 「病院の窓」
...」こんな書出しで学校での勉強のしかたなどをこまごまと教えているのですが...
石原純 「マイケル・ファラデイ」
...呉服屋の書出しなどと一緒に叮嚀に蔵(しま)ひ込んでるのもあると聞いてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...そのような気取った書出しを用いてやれ...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...探偵の報告書出して見せなさったのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...途中で打切ってさて何遍となく行を改めて更に書出してみても...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...日本は昔より外国と付合なき国なれども……」という書出しで...
中里介山 「大菩薩峠」
...好い小説を書出したので...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...涙の綴(つづ)りの書出しであった...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...どんな書出しがいいの……」八重ちゃんが真黒な眼をクルクルさせて赤い唇を鳴らしている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...実行しなければならぬ」という荘重な書出しで...
久生十蘭 「悪の花束」
...」「舞踏會」はかかる書出しをもつて始まるのだ...
堀辰雄 「「オルジェル伯爵の舞踏會」」
...広島へはすぐ葉書出しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「盆前とて所謂(いはゆる)書出してふ物被遣(つかはされ)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同章書出しの句およびその註を参照せられたい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この小説は、面白いか面白くないか、標題で、書出しの數行で、或ひは、繪や、ずつと見たページの字感(――こんな熟語はないが)で、もうおよそ知つてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...この稿の書出しにあたって...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...これ幸いと書出しの手懸りにさせてもらった次第だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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