...それが済むと書き捨ての原稿紙が氷原のように真白に散乱している部屋をすっかり片づけ...
海野十三 「深夜の市長」
...自己陶酔的に書き捨てゝ...
種田山頭火 「行乞記」
...野村君は新聞雑誌に散らばって居る私の書き捨てを集めて出版の許諾を求めたが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...誰だって書き捨てたものを人に見られるのは嫌なものです...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...いつか書き捨てた自分の文句が...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...俳句も詩も小説も、作るものの苦心に変わりのあるはずはない、まして先人の真似も許されない探偵、捕物小説の構成や、その生命ともいうべきトリックは、生涯書いて書いて、書き捨てて、始めて新しい良いものが生まれるのではあるまいかと、私はいいたいのである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...これはそんな時ふと書き捨てた反古(ほご)である...
森鴎外 「妄想」
...『佳記春天(書き捨て)』という著書もあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...母と児書き捨てた反古を捻つて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...無恥の酔言を書き捨てて茶屋よりこのまま消え去り申すべく候………………読み終った時...
吉川英治 「剣難女難」
...乱暴に鉛筆で書き捨ててある歌を一首一首とノートから拾って原稿紙に写しとってゆくのだが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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