...しきりに何か書き出した...
岩野泡鳴 「耽溺」
...それとも書き出しの第一句である「吾輩は猫である」をそのまま用いようかと思って決しかねているとの事であった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...兄さんにはよいように云っておきます東京へ来てからまだ一遍も手紙を上げなかったので書き出したら長くなりました...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一々書き出しても宜しいんです...
豊島与志雄 「香奠」
...谷崎氏は小説『麒麟』の書き出しに於ても亦同じやうな一種独得の筆法を以て...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...オランダの旧い大学日本ではあまり知らない磁場の変化で光を出す生体磁気発光現象薄暗い階段教室という書き出しで...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...そのうちに自分でも小説を書き出して...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...作文を書き出した...
夏目漱石 「永日小品」
...さうして書き出しの四五枚を漸(やうや)くまとめ得たかと思ふ内に...
「處女作の思ひ出」
...あの題目についてのある論説の書き出しぶりでわかるだろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...「『ソドムとゴモル』の書き出しは私に私の初期のボオドレエル熱を思ひ出させた...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...君にこの手紙を書き出しているのです...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...しかるにこの莫告(ナノリソ)を莫騎(ナノリソ)の意味に変えて神馬藻の字を書き出した...
牧野富太郎 「植物記」
...これを書き出しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...最後のパラグラフに何となくわが『徒然草』の書き出しの句を思わせるようなことが書かれているのを見るだけである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...……と書き出すには書き出してみたがサテ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一書ヲ宗兄(ソウケイ)タル将軍ノ麾下(キカ)ニ致ス書面の冒頭にはこう書き出してあった...
吉川英治 「三国志」
...「――こう書き出してあって...
吉川英治 「親鸞」
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