...書き上げる技倆に驚嘆してゐた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...紙とインクとに書き上げるよりも更に数等巧妙に実現出来ることを示す為である...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...書き上げる所を見た事がある...
芥川龍之介 「売文問答」
...「水滸伝(すゐこでん)」「西遊記(さいいうき)」「金瓶梅(きんぺいばい)」「紅楼夢(こうろうむ)」「品花宝鑑(ひんくわはうかん)」等の長篇を絮々綿々(じよじよめんめん)と書き上げる肉体的力量には劣つてゐると思つてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...ざつと大正十二年の三四月以後の今人である)清閑を得ずにもさつさと随筆を書き上げるのである...
芥川龍之介 「野人生計事」
...あゝいふ作品を一つ書き上げることがどれ程の痛い體驗と苦悶とを値したか...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...と一人一人異なる事情と計算を書き上げる...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...この短篇小説を書き上げると...
太宰治 「鉄面皮」
...約その三分の二を書き上げることができた...
田山花袋 「『田舎教師』について」
...)それらの十巻を書き上げるには約十年間を要した(二)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これだけ書き上げるのは容易でない」平次はバラバラとくりひろげて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...帳場で辞職願を書き上げるとこれを懐中におさめ...
久生十蘭 「魔都」
...今日一日で書き上げるつもり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...五枚に簡単な筋を書き上げる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...虚心平氣に書き上げるのである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...とてもそれに取りかかつてその十分の一だけでも書き上げる根氣すらなささうだ...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...またほかに米国コロンビア大学師範科の教頭スミス博士と共著の『日本数学史』との原稿を書き上げることが出来た...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...妾がこの手紙を書き上げるまでには...
夢野久作 「ココナットの実」
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