...肉体を失つた彼の世界中を動かすには更に長い年月を必要とした...
芥川龍之介 「西方の人」
...更に深刻味(しんこくみ)を加えた...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...深刻さは更に喧噪さと合体して...
海野十三 「深夜の市長」
...「胸算用」を更に熟讀玩味する事に依つて...
太宰治 「金錢の話」
...更に二三分は新聞を読む...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...更に更に根本的に取扱われなければならない...
種田山頭火 「最近の感想」
...しかし科学者には没交渉であるはずの物の本性に立ち入ろうとする人間自然の欲求は更に電子は何かという疑問を発して止まぬのである...
寺田寅彦 「物質とエネルギー」
...併し普遍妥当性の概念をこのように形式的に――この概念が単に概念として有つ観念性だけに注意しながらその概念が更に事態として有つ事態性を忘れて――取り扱う前に...
戸坂潤 「科学方法論」
...更に云い換えれば...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...この切札を更にオールマイティーに利用し運用するのが風俗的思想警察であり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...更にこうしたものが現代のインテリゲンチャの代表者だというのは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...更にこの村へ引越したのである...
原民喜 「小さな村」
...ところがこの被子植物が更にまた二つに分れていましてそれが双子葉類と単子葉類とになります...
牧野富太郎 「植物記」
...更に彼れの共産主義は如何というに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...兩者のこのやうな辯證法的關係に就いては更に後に詳論される筈である...
三木清 「歴史哲學」
...更にまた四十歳前後で死んでゐたら惜しむべき新進作家といはれたかも知れない...
宮地嘉六 「老残」
...更に下ること二里...
若山牧水 「樹木とその葉」
...かかる発見と時を同じゅうしてヨーロッパの精神界には更にもう一つ極めて重大な革命が...
和辻哲郎 「鎖国」
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