...更にスケッチ(図60)で示す一枚は高浮彫で美しく彫った神話の鳥……それは如何にも生々としていて...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...殊更に家庭の円満とか家庭の趣味とか...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...更に深くとし子の心を捉へた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...また更に日頃人気の高かった帯刀の上にまで伸びていったから...
海野十三 「くろがね天狗」
...自分も車の上から鞭を執りながら更に坦道の奥深く進んで行くのです...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...そこに用意されていた数々の脆弱(ぜいじゃく)な人工物を薙倒(なぎたお)した上で更に京都の附近を見舞って暴れ廻りながら琵琶湖上に出た...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...其実質に於て既往政府の取りたる政略に比して更に恐る可き濁浪を政界に汎濫せしめたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...既(すで)に衰微(すいび)した周室は更に二つに分れて争っている...
中島敦 「弟子」
...更にその後にモンテ・ヴェネレの奇峰(八六四米)が聳えている...
野上豊一郎 「エトナ」
...更に河流を渉りて他に転穡(てんしょく)する...
日野強 「新疆所感」
...更に思い寄らぬ体(てい)にて...
福田英子 「妾の半生涯」
...私がお前から切り離して自分と一しよに持つて來たものを私から更に切り離して...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...そして更に窪地を進んで崖の近くに達すると...
牧野信一 「籔のほとり」
...地名は時間の区別に比して更に明瞭(めいりょう)なる区別なれば...
正岡子規 「俳諧大要」
...更にまた、其の人が自分よりは数等立(た)ち優(まさ)つた男であつた場合をも考へて見た...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...更に十二月十日頃までにもう一つ二つ短い文章をかく予定です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...毀(こぼ)たれるとも更に同じものがそれに代る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...更に次の峠が現れ幾つ峠を越して良いのか見極め難い...
横光利一 「欧洲紀行」
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