...街を走る吹聽人はいふも更なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...船中はなほ更なり...
大町桂月 「金華山」
...大恩ある幕府の爲には、其身は更なり、父祖傅來の俸祿城池をも犧牲に供せむと決心せし也...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...下る汽船は更なり...
大町桂月 「北總の十六島」
...小松殿の御事は云ふも更なり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...然(さ)れば平生徳に懷(なつ)き恩に浴せる者は言ふも更なり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...思顧の侍(さむらひ)は言ふも更なり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...妻の精神生活はいうも更なり...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...恋愛の至情はいふも更なり...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...ああ思えば唯うらうらと晴渡る春の日のような文化文政の泰平に沈湎(ちんめん)して天下の事は更なり...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...今三十分二十五分と時計打眺めながら引止められしことまして我ためにとて雑誌の創立に及ばれしことなどいへば更なり...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...女房が歎きは更なり...
樋口一葉 「にごりえ」
...読み書き算盤(そろばん)の技は更なり...
福田英子 「妾の半生涯」
...「研辰」は言ふも更なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...唐のは更なり大和もいとをかしといふた通り...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...桃人は『戦国策』に見える桃梗で、〈梗は更なり、歳終更始す、介祉を受くるなり〉とあれば、年末ごとに改めて新しいのを門に懸けた桃木製の人形らしく、後には単に人形を画いて桃符(とうふ)といったらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...夜已初更なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人の心の頼みがたきは言ふも更なり...
森鴎外 「舞姫」
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