...樹(こ)の下(した)馬を曳く子はたはれに小さき足もて幹をし踏みぬ...
石川啄木 「公孫樹」
...杖を学林に曳くものにして...
石川啄木 「閑天地」
...閉づれば長く曳く睫(まつげ)の影...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...雲薄色に曳くほとり...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...馬が曳くのでございます...
辻村もと子 「早春箋」
...神より生(あ)れしアイアース影長く曳く槍飛ばし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...挽綱を曳くもの塵に伏したれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其大神はかく命ず、アキルリュウスを飽かすべく、 175あまたの寶携へて子のヘクトール贖へと、トロイア軍の何人も同じく共に行く勿れ、ただ老年の使のみ汝に附きて騾馬を引き、輕車曳くべし、而うして彼れ英豪のアキリュウス、殺せる汝の子の屍體イ,リオン城に運ぶべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...王は即ち騾馬の曳く輪車整へ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...折々杖を曳くのである...
永井荷風 「放水路」
...こんど出来たら間曳(まび)いちまうと言ってたよ」「間曳くというのは何だろう」「間曳くというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...人力車は人が曳くのだからあまり速くは走らない...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...私はこの高塔下の娯楽場へ杖曳くことがなくなつてゐたからである...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...形よく盛れ上つた尾は長く地を曳くばかりであつた...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...曳く荷が重いので...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...従者の曳く駒の背にうつり...
吉川英治 「私本太平記」
...伊吹の曳く山すそが西南へながれてゆく半山地に拠(よ)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつも埠頭まで満載の荷車を曳く...
吉川英治 「年譜」
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