...曲学阿世(きよくがくあせい)の徒はこの肯定にも「やむを得ない」場合の外はなどと言ふであらう...
芥川龍之介 「或旧友へ送る手記」
...ただ皇室中心主義では曲学阿世の徒にも常套の言葉だし……」松村が首をひねった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それは学問性の精神を全く有たないものと考えられるであろう(曲学の概念は茲に生れる)...
戸坂潤 「科学方法論」
...――それは戯曲学校の年とった先生で...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...然し彼女を戯曲学校に入れることは...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...曲学阿世の学者が無理やりに過去の日本歴史から造り出した教訓的臭味を感じさせない...
永井荷風 「海洋の旅」
...曲学阿世の風が盛であつた宝暦の時代にも馬文耕といひ志道軒といふが如き畸人が現れた...
永井荷風 「来訪者」
...少しく自分の説と異なればただちに曲学阿世(きょくがくあせい)だとか...
新渡戸稲造 「自警録」
...仏人ゴビノーという曲学者より聞いた独逸民族優勢説をかつぎ出し...
新渡戸稲造 「民族優勢説の危険」
...曲学者の言にもとづいて...
蜷川新 「天皇」
...プラハ音楽院に作曲学を教え...
野村胡堂 「楽聖物語」
...二に「浪曲学校」を大胆にも大庭がやり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...学者は一人残らず曲学阿世の徒でさあ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...曲学(きよくがく)と...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...論議のために論議のみして日を暮している曲学阿世(きょくがくあせい)の仲間から逃げたのである...
吉川英治 「三国志」
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