例文・使い方一覧でみる「曲っている」の意味


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...どこか脚でも曲っているとか...   どこか脚でも曲っているとかの読み方
犬田卯 「錦紗」

...どうしたわけか飴のように曲っているという水兵さんの不思議そうな話に...   どうしたわけか飴のように曲っているという水兵さんの不思議そうな話にの読み方
海野十三 「怪塔王」

...それに通路が曲っているので...   それに通路が曲っているのでの読み方
海野十三 「時計屋敷の秘密」

...通路が曲っているので...   通路が曲っているのでの読み方
江戸川乱歩 「黄金仮面」

...曲っているというほどでもない...   曲っているというほどでもないの読み方
谷崎潤一郎 「鍵」

...「ネクタイが左へ曲っているわよ」と...   「ネクタイが左へ曲っているわよ」との読み方
谷崎潤一郎 「痴人の愛」

...やっぱり江州へお帰りになるおつもりなんですか」母の肩はひどく曲っている...   やっぱり江州へお帰りになるおつもりなんですか」母の肩はひどく曲っているの読み方
外村繁 「日を愛しむ」

...見下(みおろ)すと河岸(かし)の石垣は直線に伸びてやがて正しい角度に曲っている...   見下すと河岸の石垣は直線に伸びてやがて正しい角度に曲っているの読み方
永井荷風 「深川の唄」

...腰(こし)の曲っているせいもあって...   腰の曲っているせいもあっての読み方
中島敦 「名人伝」

...「少し灯(ひ)が曲っているから……」と小野さんは拭き取った指頭を鼻の先へ持って来てふんふんと二三度嗅(か)いだ...   「少し灯が曲っているから……」と小野さんは拭き取った指頭を鼻の先へ持って来てふんふんと二三度嗅いだの読み方
夏目漱石 「虞美人草」

...ちらほら人が立ちどまって見る、にやにや笑って行くものがある、向うの樫(かし)の木の下に乳母(うば)さんが小供をつれてロハ台に腰をかけてさっきからしきりに感服して見ている、何を感服しているのか分らない、おおかた流汗淋漓(りゅうかんりんり)大童(おおわらわ)となって自転車と奮闘しつつある健気(けなげ)な様子に見とれているのだろう、天涯(てんがい)この好知己(こうちき)を得る以上は向脛(むこうずね)の二三カ所を擦(す)りむいたって惜しくはないという気になる、「もう一遍頼むよ、もっと強く押してくれたまえ、なにまた落ちる? 落ちたって僕の身体(からだ)だよ」と降参人たる資格を忘れてしきりに汗気(かんきえん)を吹いている、すると出し抜に後ろから Sir ! と呼んだものがある、はてな滅多(めった)な異人に近づきはないはずだがとふり返ると、ちょっと人を狼狽(ろうばい)せしむるに足る的の大巡査がヌーッと立っている、こちらはこんな人に近づきではないが先方ではこのポット出のチンチクリンの田舎者(いなかもの)に近づかざるべからざる理由があってまさに近づいたものと見える、その理由に曰(いわ)くここは馬を乗る所で自転車に乗る所ではないから自転車を稽古(けいこ)するなら往来へ出てやらしゃい、オーライ謹んで命を領すと混淆式(こんこうしき)の答に博学の程度を見せてすぐさまこれを監督官に申出る、と監督官は降参人の今日の凹(ヘコ)み加減充分とや思いけん、もう帰ろうじゃないかと云う、すなわち乗れざる自転車と手を携えて帰る、どうでしたと婆さんの問に敗余の意気をもらすらく車嘶(いなな)いて白日暮れ耳鳴って秋気来(きた)るヘン忘月忘日 例の自転車を抱いて坂の上に控えたる余は徐(おもむ)ろに眼を放って遥(はる)かあなたの下を見廻す、監督官の相図を待って一気にこの坂を馳(か)け下りんとの野心あればなり、坂の長さ二丁余、傾斜の角度二十度ばかり、路幅十間を超(こ)えて人通多からず、左右はゆかしく住みなせる屋敷ばかりなり、東洋の名士が自転車から落る稽古(けいこ)をすると聞いて英政府が特に土木局に命じてこの道路を作らしめたかどうだかその辺はいまだに判然しないが、とにかく自転車用道路として申分のない場所である、余が監督官は巡査の小言に胆(きも)を冷したものか乃至(ないし)はまた余の車を前へ突き出す労力を省(はぶ)くためか、昨日から人と車を天然自然ところがすべく特にこの地を相し得て余を連れだしたのである、人の通らない馬車のかよわない時機を見計ったる監督官はさあ今だ早く乗りたまえという、ただしこの乗るという字に註釈が入る、この字は吾(われ)ら両人の間にはいまだ普通の意味に用られていない、わがいわゆる乗るは彼らのいわゆる乗るにあらざるなり、鞍(くら)に尻をおろさざるなり、ペダルに足をかけざるなり、ただ力学の原理に依頼して毫(ごう)も人工を弄(ろう)せざるの意なり、人をもよけず馬をも避けず水火をも辞せず驀地(ばくち)に前進するの義なり、去るほどにその格好(かっこう)たるやあたかも疝気持(せんきもち)が初出(でぞめ)に梯子乗(はしごのり)を演ずるがごとく、吾ながら乗るという字を濫用(らんよう)してはおらぬかと危ぶむくらいなものである、されども乗るはついに乗るなり、乗らざるにあらざるなり、ともかくも人間が自転車に附着している也、しかも一気呵成(いっきかせい)に附着しているなり、この意味において乗るべく命ぜられたる余は、疾風のごとくに坂の上から転がり出す、すると不思議やな左の方の屋敷の内から拍手して吾が自転行を壮にしたいたずらものがある、妙だなと思う間もなく車はすでに坂の中腹へかかる、今度は大変な物に出逢(であ)った、女学生が五十人ばかり行列を整えて向(むこう)からやってくる、こうなってはいくら女の手前だからと言って気取る訳にもどうする訳にも行かん、両手は塞(ふさが)っている、腰は曲っている、右の足は空を蹴(けっ)ている、下りようとしても車の方で聞かない、絶体絶命しようがないから自家独得の曲乗のままで女軍の傍をからくも通り抜ける...   ちらほら人が立ちどまって見る、にやにや笑って行くものがある、向うの樫の木の下に乳母さんが小供をつれてロハ台に腰をかけてさっきからしきりに感服して見ている、何を感服しているのか分らない、おおかた流汗淋漓大童となって自転車と奮闘しつつある健気な様子に見とれているのだろう、天涯この好知己を得る以上は向脛の二三カ所を擦りむいたって惜しくはないという気になる、「もう一遍頼むよ、もっと強く押してくれたまえ、なにまた落ちる? 落ちたって僕の身体だよ」と降参人たる資格を忘れてしきりに汗気を吹いている、すると出し抜に後ろから Sir ! と呼んだものがある、はてな滅多な異人に近づきはないはずだがとふり返ると、ちょっと人を狼狽せしむるに足る的の大巡査がヌーッと立っている、こちらはこんな人に近づきではないが先方ではこのポット出のチンチクリンの田舎者に近づかざるべからざる理由があってまさに近づいたものと見える、その理由に曰くここは馬を乗る所で自転車に乗る所ではないから自転車を稽古するなら往来へ出てやらしゃい、オーライ謹んで命を領すと混淆式の答に博学の程度を見せてすぐさまこれを監督官に申出る、と監督官は降参人の今日の凹み加減充分とや思いけん、もう帰ろうじゃないかと云う、すなわち乗れざる自転車と手を携えて帰る、どうでしたと婆さんの問に敗余の意気をもらすらく車嘶いて白日暮れ耳鳴って秋気来るヘン忘月忘日 例の自転車を抱いて坂の上に控えたる余は徐ろに眼を放って遥かあなたの下を見廻す、監督官の相図を待って一気にこの坂を馳け下りんとの野心あればなり、坂の長さ二丁余、傾斜の角度二十度ばかり、路幅十間を超えて人通多からず、左右はゆかしく住みなせる屋敷ばかりなり、東洋の名士が自転車から落る稽古をすると聞いて英政府が特に土木局に命じてこの道路を作らしめたかどうだかその辺はいまだに判然しないが、とにかく自転車用道路として申分のない場所である、余が監督官は巡査の小言に胆を冷したものか乃至はまた余の車を前へ突き出す労力を省くためか、昨日から人と車を天然自然ところがすべく特にこの地を相し得て余を連れだしたのである、人の通らない馬車のかよわない時機を見計ったる監督官はさあ今だ早く乗りたまえという、ただしこの乗るという字に註釈が入る、この字は吾ら両人の間にはいまだ普通の意味に用られていない、わがいわゆる乗るは彼らのいわゆる乗るにあらざるなり、鞍に尻をおろさざるなり、ペダルに足をかけざるなり、ただ力学の原理に依頼して毫も人工を弄せざるの意なり、人をもよけず馬をも避けず水火をも辞せず驀地に前進するの義なり、去るほどにその格好たるやあたかも疝気持が初出に梯子乗を演ずるがごとく、吾ながら乗るという字を濫用してはおらぬかと危ぶむくらいなものである、されども乗るはついに乗るなり、乗らざるにあらざるなり、ともかくも人間が自転車に附着している也、しかも一気呵成に附着しているなり、この意味において乗るべく命ぜられたる余は、疾風のごとくに坂の上から転がり出す、すると不思議やな左の方の屋敷の内から拍手して吾が自転行を壮にしたいたずらものがある、妙だなと思う間もなく車はすでに坂の中腹へかかる、今度は大変な物に出逢った、女学生が五十人ばかり行列を整えて向からやってくる、こうなってはいくら女の手前だからと言って気取る訳にもどうする訳にも行かん、両手は塞っている、腰は曲っている、右の足は空を蹴ている、下りようとしても車の方で聞かない、絶体絶命しようがないから自家独得の曲乗のままで女軍の傍をからくも通り抜けるの読み方
夏目漱石 「自転車日記」

...切り口が曲っている――と俺はあのとき言ったろう...   切り口が曲っている――と俺はあのとき言ったろうの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...それは曲っているので...   それは曲っているのでの読み方
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」

...北の入江の東に曲っている辺には百軒ぐらいの家が寄っている部落がある...   北の入江の東に曲っている辺には百軒ぐらいの家が寄っている部落があるの読み方
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」

...腰の曲っているようなたどたどしい動作で...   腰の曲っているようなたどたどしい動作での読み方
山本周五郎 「嘘アつかねえ」

...右の小指が内側へ少し曲っているのである...   右の小指が内側へ少し曲っているのであるの読み方
山本周五郎 「日本婦道記」

...折れ曲っている広い特別室に灯が入った...   折れ曲っている広い特別室に灯が入ったの読み方
横光利一 「微笑」

...ペンキ塗の緑の鉄柵の影が折れ曲っているのを見ているうち...   ペンキ塗の緑の鉄柵の影が折れ曲っているのを見ているうちの読み方
横光利一 「旅愁」

「曲っている」の書き方・書き順

いろんなフォントで「曲っている」


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震え戦く   直弟子   盟書  

チーズローリングと世界一硬いチーズ

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