...彼は腰を曲げて女の子を抱いた...
魯迅 井上紅梅訳 「幸福な家庭」
...腰のところで二つに折れるほど曲げて...
江戸川乱歩 「影男」
...それよりか食糧のかかりが大変だわ」百合子は薄い唇を曲げて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...驢馬の首や脚をぽきぽきと折り曲げて畳み...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...私は口を曲げて、こらえた...
太宰治 「故郷」
...………」福子が大分お冠(かんむり)を曲げてゐるらしいことは甲高(かんだか)い物の云ひ方で分る...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...体を蝦(えび)のように曲げて悶(もだ)えなさるのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...脚を曲げて繰り初める...
外村繁 「澪標」
...岡田は突然体を前に曲げて...
夏目漱石 「行人」
...したがって自分が最上と思う製作を世間に勧(すす)めて世間はいっこう顧(かえり)みなかったり自分は心持が好くないので休みたくても世間は平日のごとく要求を恣(ほしいまま)にしたりすべて己を曲げて人に従わなくては商売にはならない...
夏目漱石 「道楽と職業」
...ツムジを曲げて來ませんでした」小僧は何心なく説明するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...バルナバスは首を柔かに曲げていった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...なんという見窄(みすぼ)らしくも滑稽な姿になったものかと尾田は幾度も首を曲げて自分を見た...
北條民雄 「いのちの初夜」
...その樹がおのずから枝を曲げて...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...唇を曲げて苦笑いをし...
山本周五郎 「さぶ」
...親しげに彼を眺めるやうに彼の方へ身を曲げてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...曲げて御来駕あるようにと...
吉川英治 「大谷刑部」
...小肥りな体をぼくの方へ折り曲げて見せた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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