...勢いよくからだが曲がるかと思うと...
岩野泡鳴 「耽溺」
...廻廊の角を曲がると...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...角を曲がると賑やかな寄席(よせ)...
田山花袋 「一兵卒」
...高い線路に突き当たって曲がる角で...
田山花袋 「少女病」
...やがて横町へ曲がる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...手首の曲がる角度の変化の範囲はほぼ同じであるが...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...火の矢の先端は力弱くたれ曲がる...
寺田寅彦 「備忘録」
...隧道(すいどう)の角(かど)を曲がると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...――またあんたも曲がるのかい...
中原中也 「その頃の生活」
...左りへ曲がる方がよさそうだ」「君はそう思うか...
夏目漱石 「二百十日」
...それで彼は痛みのために身体が曲がるほどだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...それを渡って曲がるとにわかに明るくなったので...
柳田国男 「雪国の春」
...二つ目の横丁を左に曲がると...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...サックまで付けて今夜は只の十五銭……折れるの曲がるのという御心配のないメリケンスチールの精製品……ハイ只今――」これだけの口上を聞けば...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...曲がるほど、南京街の裏は、穢(きたな)く、狭く、異臭が濃い...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...――それにひきかえて、鎚の打ち方の、火加減の、湯の秘伝のと、一本の刀にも、血を吐くような苦しみをして、あげくに、折れ易いとか、曲がるとか、死んだ末代の先までも、とやかく云われる刀鍛冶(かじ)と――』彼は、ふと、『止(よ)そうか』と、嘆息(ためいき)ついた...
吉川英治 「山浦清麿」
...道が、山陰に曲がる時、玉枝は、もういちど含月荘の方をふり顧(かえ)って見たが、大村父子の姿はもう見えなかった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...円柱の角を曲がるとそこは僧院の奥の方で...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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