...左に曲がると水なき小谷...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...水脈(すいみゃく)のゆるやかに曲がるたびに...
田山花袋 「田舎教師」
...やがて横町へ曲がる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...手首の曲がる角度の変化の範囲はほぼ同じであるが...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...穗先は銀の壁に觸れ鉛の如く打ち曲がる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...角を曲がると、野営していたその場所が目の前に現れる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...突当たりを左へ曲がると東側の部屋(へや)だと教わったとおり歩いて行くと...
夏目漱石 「三四郎」
...左りへ曲がるのが並等である...
夏目漱石 「野分」
...それこそ口の曲がるほど塩のきいているソーセージを出すのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...今末造の来た方角へ曲がる処で終って...
森鴎外 「雁」
...賊は、鼬(いたち)のように振向いて、これは――と明らかに狼狽を見せ、いよいよ馳けたが、坂下を曲がると、うしろから追ッて来る者の跫音も声も耳にとどいて来た...
吉川英治 「大岡越前」
...鼻柱が曲がるほどであるが...
吉川英治 「折々の記」
...堂上堂下、悲しみに沈んでいるこの春の御諒闇(ごりょうあん)に、虫けらまでも、さびしさが、わかるとみえます」「夜だ、どうしても、昼間とは思えない――」介(すけ)は、道を曲がる...
吉川英治 「親鸞」
...堀川から大川河岸を西へ曲がる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...江戸川の片側町(かたがわまち)から横へ曲がる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そこの辻を曲がる様子もない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...小手先でもヘシ曲がるような飴(あめ)細工を...
吉川英治 「山浦清麿」
...また石燈籠(いしどうろう)のそばへ顔を寄せているぞ」曲がるたびに...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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