...すでに一人(ひとり)腰かけている寝台に曲がりこむと...
有島武郎 「或る女」
...寝台に曲がりこんだ男はそれを聞きながらにやりにやり笑い始めた...
有島武郎 「或る女」
...油でもコンテでも全然抜群で美校の校長も、黒馬会の白島先生も藤田先生も、およそ先生と名のつく先生は、彼の作品を見たものは一人残らず、ただ驚嘆するばかりで、ぜひ展覧会に出品したらというんだが、奴、つむじ曲がりで、うんといわないばかりか、てんで今の大家なんか眼中になく、貧乏しながらも、黙ってこつこつと画ばかり描いていた...
有島武郎 「ドモ又の死」
...街燈の明かるい大通りを幾曲がりして...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...もう道の曲がり角まで来ていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...街道は立ち並んで大波のようになってる丘の上を曲がりくねって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...アサス街に曲がり込み...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...はいる時には年が若く、顔色は美しく、いきいきとして、目は輝き、歯はまっ白で、若々しいりっぱな髪の毛をしていても、出て来る時には、老衰し、腰は曲がり、皺(しわ)はより、歯はぬけ、恐ろしい姿になって、髪の毛もまっ白になっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...曲がりくねった路地の奥の中庭に建っているのもあれば...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...すべては策略のためでやす」「先導しろ」二人は道を曲がり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...それは山から川へ続(つづ)く曲がりくねった町の中で...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...源氏は振り返って曲がり角(かど)の高欄の所へしばらく中将を引き据(す)えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...曲がり角まで出るに手間どるほど...
吉川英治 「大岡越前」
...背すじの曲がりは見ぐるしい...
吉川英治 「私本太平記」
...路次から路次を曲がりくねった貧民街の一軒だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...口が曲がりますよ」「きまりが悪いや」「神様を拝むのがなぜきまりが悪いんですか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...曲がりなし』と呶鳴(どな)って...
吉川英治 「山浦清麿」
...曲がりなりにも恐るべき符合を示しているようだったのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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