...最後に赤星龍子嬢の傷口(きずぐち)によって一切のインチキは曝露(ばくろ)しました...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...電燈に曝(さら)された金ピカの怪物は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...宴会だの観劇だのと云う衆人環視の場所へ姿を曝(さら)して平気でいるとは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...決して外(ほか)の乗客と平等に危険に曝(さら)されてはいなかった筈(はず)です...
谷崎潤一郎 「途上」
...赤山殿の魂魄(こんぱく)も、浮ぶことだろう――ところで、皆が集まっているが、出向いてくれんか」「何処へ」「韃靼冬(だったんとう)へ――御世継は、御世継として、何うしても、われわれ秋水党は、お由羅、将曹を初め、奸物を斬らんと、勘弁ならん――」「誰々が、集まっている?」「大山(綱良)、樺山(資之)、などだが、一緒に来てもらいたい」「行こう」「死屍に鞭うつということは、士を恥かしめる上において、この上無しとされているが、死屍を掘り起して、曝すなどとは、斉興公はともかく、将曹め、主君を恥かしめて悔無きの徒だ...
直木三十五 「南国太平記」
...坊主の生曝しというやつはまた痛快なものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その首が曝されているのを見た者が一人や二人ではないのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...曝露(ばくろ)するのが文明だと心得違いをしているです...
中里介山 「大菩薩峠」
...わざわざ日の当る所に顔を曝(さら)しているんだから...
夏目漱石 「行人」
...吹(ふ)き曝(さら)しの河原(かはら)が白(しろ)くなつて...
夏目漱石 「門」
...闇の中のものは天日に曝して...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...死體は朝日に曝(さら)されて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...捕虜になった支那人の幻想を野曝(のざら)しにした...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...貧民は死にはしなかったが極度の窮乏に曝された...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ちょうど写真の二重曝露式に...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...白日(はくじつ)に曝(さら)して...
吉川英治 「大岡越前」
...昼間から雨や寒気に曝(さら)されていた人々も...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...寒空に曝(さら)されてきた赤ら鼻を煤(く)べるように炉へ向って屈(かが)みこんだ二人の手下は...
吉川英治 「親鸞」
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