...光に曝したときに色が無くなるのを防ぐために時にはこれに鉛丹を添加することがある...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...湿つた空気に曝しておくと...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...偃曝(ひなたぼこり)に其骨(そのほね)を延(のば)し横(よこた)へ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...軽井沢駅のあの何となく物々しい気分に引きかえてこの沓掛駅の野天吹曝(ふきさら)しのプラットフォームの謙虚で安易な気持がひどく嬉しかったことを思い出した...
寺田寅彦 「高原」
...そのまゝに訳して醜悪を曝(あらは)したものはあるまい...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...窓から差込む朝の太陽に半身を曝らしてゐた...
徳田秋聲 「老苦」
...しかし私は彼等の前に自分の性器を曝したばかりでない...
外村繁 「澪標」
...半身を初秋の日に曝していた...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...鹿島の浦の海風で曝(さら)しにかけたのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その坊主の生曝しを...
中里介山 「大菩薩峠」
...青天白日の下に曝(さら)し置くとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...思うまま春風に曝(さら)して...
夏目漱石 「虞美人草」
...体(てい)よく夫婦として結びつけられた二人の弱味を表へ曝(さら)すような気がして...
夏目漱石 「明暗」
...曝(さら)されきった板は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...フツフ王の彰徳記念碑(オベリスク)は五千年の風雨に曝されても...
牧野信一 「歌へる日まで」
...頻々たる飢饉と不断の戦争に曝されている蒙昧放浪的な生活において多くの子供を育てることの極度に困難なるに発したものであることがわかる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...木戸口に立っている幟旗(のぼりばた)の竿(さお)の下に曝(さら)し物としてすぐ縛(くく)しつけられてしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...弥次馬どもの見世物に曝(さら)して歩けるか」「よしっ」鬱憤(うっぷん)のやり場をそこに見つけたように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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