...いよいよこれ迄の犯跡(はんせき)が曝露(ばくろ)しそうになったのをみてとった彼等二人は...
海野十三 「電気看板の神経」
...海賊どもが鎖で絞殺されて日に曝された仕置場...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...枕元の螢光燈のスタンドとが青白い圏(けん)を描いている中に曝されていた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...誰か旧魚河岸(うおがし)の方の側で手鏡を日光に曝(さ)らしてそれで反射された光束を対岸のビルディングに向けて一人で嬉しがっているものと思われた...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...西鶴の冷静な科学者的な眼光で観破し摘出し大胆に日光に曝したものと見ることは出来よう...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...失業の危険に曝される可能性を持つその分量だけを...
戸坂潤 「技術の哲学」
...しかし私は彼等の前に自分の性器を曝したばかりでない...
外村繁 「澪標」
...そしてあらわに自身を白日に曝してることか...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...とめどもないだらしなさを曝(さら)す男...
中里介山 「大菩薩峠」
...衣物は唐棧の洗曝しでメリヤスのシヤツは目に立つ程垢づいて居る...
長塚節 「開業醫」
...それが曝露(ばくろ)したので...
夏目漱石 「それから」
...そのたびに彼は吹(ふ)き曝(さら)しの縁から六畳の中へ引っ込みたくなった...
夏目漱石 「門」
...秋の陽の下に淺ましく曝(さら)されるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「こいつ等は木津川口で曝し物になつてゐる桂屋太郎兵衞の子供でございます...
森鴎外 「最後の一句」
...腰抜け都督の手下どもでは」曝(さら)し物のを打ち振り...
吉川英治 「三国志」
...七日間曝(さら)した上で首を刎(は)ねろと命じた...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの遠くに身を曝(さら)し...
吉川英治 「新書太閤記」
...お悧巧(りこう)さんでご器量よしの曝(さら)しものがさ」「いいえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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