...曙立王(けたつのみこ)という方が占いにおあたりになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...これでいささかの希望の曙光を認め得たので俥挽きを廃業して油売り専門となり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...わたしのうちに曙があるのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...茶漬屋で曙(あけぼの)などいった店があってこんな時に客を呼んでいた...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...渋柿)曙町より(二十四)ある大きな映画劇場の入場料を五十銭均一にしたら急に入場者が増加して結局総収入が増すことになったといううわさがある...
寺田寅彦 「柿の種」
...415曙毎に親友の墓のめぐりをアキリュウス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そして今や全体の顔貌(がんぼう)が模糊(もこ)たる曙(あけぼの)から浮き出す...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...内部は愛に外部は曙に輝かされ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...花を開いた老年のうちには言い知れぬ曙(あけぼの)の気がある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこで、話は震災以後に移るのであるが、震災以後に於ても、本田美禅、岡本綺堂、前田曙山、江見水蔭、渡辺黙禅、伊原青々園、松田竹嶋人(たけのしまびと)と云うような人達が通俗小説を相変らず発表しているのであるが、之等の人は、謂わば硯友社派の残存者達であり、文壇小説家としては落伍した連中であって、残念ながら新らしき大衆文芸の復活者とは決して云えないのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...曙(あけぼの)が...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...その後曙町の応接間に寅彦先生をお訪ねした時...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...曙染の振袖を犇(ひし)と掴んでいたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――それは彼のその時書いてゐた本「曙光(モルゲンレエテ)」が長いこと「ヴェネチアの日蔭」(Ombra di Venezia)といふ題をつけられてゐたほどであつた...
堀辰雄 「Ombra di Venezia」
...人生の曙に立っている人たち故なかなかわかりたいことが多くてね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ロダン翁の弟子として翁の身の廻りの世話をして居るのだらうと後(あと)で曙村が云つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...曙村さんは優しい方(かた)で...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...『枕草紙』が正当に評価されるためには、『春曙抄』以来、あるいは徳川初期の活字本以来『枕草紙』として公認せられた作品の形に対して、徹底的な批評を試み、できるならば作者が形成したろうと思われる原形に還元して見なくてはならない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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