...そうしてまたしばらくたつと白かね色の曙の光が窓の隙間から射し込んだ...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...さわれ曙光はたしかに現われたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...未だに何らの曙光(しょこう)をも見出し得ないのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...曙立王(けたつのみこ)という方が占いにおあたりになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...さて曙光(しょこう)を見た処で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...渋柿)曙町より(二十四)ある大きな映画劇場の入場料を五十銭均一にしたら急に入場者が増加して結局総収入が増すことになったといううわさがある...
寺田寅彦 「柿の種」
...始めて新しい結果の曙光(しょこう)がおぼろに見え始めた時に感じるのと同じようなものであった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...左に曲れば曙湯(あけぼのゆ)である...
寺田寅彦 「やもり物語」
...415曙毎に親友の墓のめぐりをアキリュウス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かれとこれとに隔たれどにほひは同じ星と花笑みと光を宵々に替はすもやさし花と星されば曙(あけぼの)雲白く御空の花のしぼむとき見よ白露のひとしづくわが世の星に涙あり...
土井晩翠 「天地有情」
...クリストフの若き生(曙(あけぼの)...
豊島与志雄 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは曙(あけぼの)と幼年と青春と喜悦との作用である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...或る晩は泥酔者を粧い曙館の塀に蹲(うずくま)ったり...
西尾正 「陳情書」
...雲ひとつない曙(あけぼの)の空に...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...曙の雲の裾に消えてゐた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...雑(ぞう)の歌の著(いちじるし)く多きを『万葉集』及び『曙覧集』とす...
正岡子規 「曙覧の歌」
...曙覧が実地に写したる歌の中に飛騨(ひだ)の鉱山を詠めるがごときはことに珍しきものなり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...はッきりとした曙光(しょこう)を感得し...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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