...なるほど黎明(しのゝめ)と曙のあはひのちがひほどである...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...さて曙光(しょこう)を見た処で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...渋柿)曙町より(六)小宮(こみや)君は葡萄一株拾ったそうだが...
寺田寅彦 「柿の種」
...渋柿)曙町より(十三)デパートなどで...
寺田寅彦 「柿の種」
...“Matuba” Funkenや“Tirigiku” Funkenが欧羅巴迄も通用することと相成り、曙町の狸爺、一人でニヤニヤしている姿を御想像被下度候...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...この中世において新しい時代の曙は起きていなかった...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...曙色(あけぼのいろ)に松竹梅を總縫した小袖...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昼なほ暗い程繁り合つた雑木林の心を曙を一度も知らないといつたので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その「曙光」の中で彼のヴェネチアを音樂化してゐると言へよう...
堀辰雄 「Ombra di Venezia」
...一たびこれに接して畏敬の念を生じたる春岳(しゅんがく)はこれを聘(へい)せんとして侍臣(じしん)をして命(めい)を伝えしめしも曙覧は辞して応ぜざりき...
正岡子規 「曙覧の歌」
...日本国民の一人としての曙覧は...
正岡子規 「曙覧の歌」
...後に曙覧あるのみ...
正岡子規 「曙覧の歌」
...元義の終始不遇なるに対して曙覧が春嶽(しゅんがく)の知遇を得たるは晩年やや意を得たるに近し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...曙(あけぼの)の空に春の花の錦(にしき)を霞(かすみ)が長く一段だけ見せているようで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私が持っていた曙新聞を受け取って...
夢野久作 「暗黒公使」
...(十一月廿八日)彼南(ペナン)臙脂(ゑんじ)の中に濃(こい)い橄欖(オリイブ)を鮮かに交へた珍しい曙光(しよくわう)を浴びた我船(わがふね)は徐徐(じよじよ)とマラツカ海峡の西の出口ペナン島の港に入(はひ)つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...硯友社(けんゆうしゃ)の作家の作品や前田曙山がよく登場して...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...春曙抄は情人と解し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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