...そこには殉情的な要求から來た自己陶醉に似た曖昧な描寫がないではないけれども...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...製品の原価は甚だ曖昧なものとなる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...甚だ漠然として極めて曖昧な妖気だけがそこに漂ふのである...
高田保 「貸家を探す話」
...ちょっと曖昧な感じだったので...
高見順 「如何なる星の下に」
...その以前の経歴がはなはだ曖昧なのが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...実は却って政治という観念をそういう風に曖昧な触るべからざる祟り物として敬遠する必要が特にあったのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...併しこの曖昧な処が案外色々の関係を説明出来るものを含んでいるということを...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...」曖昧な返辞をしておいて...
豊島与志雄 「黒点」
...村尾は曖昧な微笑を浮べて...
豊島与志雄 「道化役」
...」彼は曖昧な返辞をしたが...
豊島与志雄 「古井戸」
...――僕の尺度――*189僕はインスピレイションという言葉の気弱い曖昧な味を...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...しごく曖昧な顔で金座の門の前に突っ立って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...と曖昧な音響を発してから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「旗をあげる柱だ」「クラブの旗でもできたの」六右衛門さんがいつもの曖昧な笑いかたをした...
久生十蘭 「だいこん」
...あるはなはだ曖昧な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...万事きっと曖昧な所へ落ちて行く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...(b)はっきりしない曖昧な仕事や喧嘩になりそうな議論には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...投げかけた暗影を一挙に揉み消す曖昧な力をさらに引き出そうと努めながら...
横光利一 「旅愁」
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