...曖昧なことは決してないようにしたい...
伊藤野枝 「「別居」について」
...笑を含んだような含まぬような曖昧(あいまい)な目付で人の顔を見る...
梅崎春生 「風宴」
...何を聞いても曖昧な返事しかしない...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...彼等の議論は極めて曖昧である...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...原文には曖昧なところが多い...
高田力 「ベーシック英語」
...此ない文字を用ひて曖昧の間に人民の法律を知らぬのを幸に攪亂して...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...恐らくこの唄の作者は両方の意味に取れるようにわざと歌詞を曖昧(あいまい)にぼかしたのではないか...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...世間では之を文明批評というようなやや曖昧な言葉で呼んでいる...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...彼女のうちに曖昧(あいまい)な気懸(きがか)りな何かを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いつも曖昧らしいが...
豊島与志雄 「碑文」
...出先を曖昧にしながら...
豊島与志雄 「理想の女」
...私はただ若い時ならなれるだろうと曖昧(あいまい)な返事をしておきました...
夏目漱石 「こころ」
...この曖昧(あいまい)なところがまたお延の堀に対する好悪(こうお)の感情をそのままに現わしていた...
夏目漱石 「明暗」
...何だかその辺が曖昧(あいまい)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...危機に面しても曖昧な態度をとることを避け...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「つまりウィルビイ・ハーコートさんの筆名ですか」ハーコート氏は曖昧(あいまい)に笑った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...あのひとは日ごろ何と云っても曖昧な鑑賞の態度で映画も見ているのだと思う...
宮本百合子 「女の歴史」
...一八二一年三月二十六日目次訳序原著者序言第三版に対する原著者の注意第一章 価値について第一節(一)価値なる語の曖昧さ...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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