...曖昧(あいまい)に答えてそのまま女湯の流し場の方へ入ってしまった...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...非常に曖昧(あいまい)な書体で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...曖昧微温な民衆側の議論は非民衆側の直截熱烈な議論を誘(いざ)なわない...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...曖昧(あいまい)な勢(せい)のない声を出した...
近松秋江 「うつり香」
...すでに曖昧糢糊(あいまいもこ)たるものであるから...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...曖昧な概念が一つの合言葉として通用している内...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...又曖気(おくび)をする...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...そこにいたわけを曖昧(あいまい)に述べたてた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてそのどちらからともつかない曖昧さが...
豊島与志雄 「白蛾」
...そんなものがあるのか無いのか曖昧な顔つきであつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...それは曖昧なもの...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...曖昧な表情をつくりながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...不景気知らぬソヴェート同盟を君は知ってるか?」野田は曖昧な眼つきで答えた...
本庄陸男 「お菜のない弁当」
...しかしながら私の団子坂菊細工の記憶は殆んど曖昧模糊たるもので...
正岡容 「根津遊草」
...されど元日前十五日立春の年と元日後十五日立春の年とを比較すれば気候に三十日の遅速あり)右の如く昔は歳初と春初と区別あるが如くなきが如く曖昧に過ぎ来りしが明治に至り陽暦の頒布(はんぷ)と共に陰暦は公式上廃せられたれば両者は断然と区別せられて一月一日は毎年冬季中に来る者と定まれり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...そして人間社会の歴史上最も曖昧な...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...二人の娘たちに対して、受け身に、曖昧に、謂わばイレーネに見つけられたという工合でのモメントにおいて、自分の恋愛や結婚を語らないでも、もっと本当の愛情からの娘たちへわからせてゆく知慧の働きはあったと思う...
宮本百合子 「雨の昼」
...堯曰篇のと泰伯篇の一章とは誰の語かわからない曖昧なものである...
和辻哲郎 「孔子」
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