...この曖々(あいあい)たる日光に浴してゐると...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...母は曖昧(あいまい)な返事をした...
岩野泡鳴 「耽溺」
...明智が態と曖昧ないい方をして彼をじらしているのではないかと思った...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...曖※(あいまい)なある待(ま)つことで氣(き)が張(は)つてゐる樣子(やうす)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...堂々と理由を述べることが出来ないので突然に曖昧な辞表を出したまま...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...いくら聞かれても曖昧(あいまい)な返事ばかりしていて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あのまま今以て曖昧模糊(あいまいもこ)...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...今日の発達した独占資本制の資本制としての本質を曖昧にし...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...起原のわからない曖昧(あいまい)な感情を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ある連隊では兵士らの態度が曖昧(あいまい)だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それでも相手は曖昧な笑を浮べて...
中島敦 「名人傳」
...出奔(しゅっぽん)の時期を曖昧(あいまい)に延ばしたかもしれない...
夏目漱石 「坑夫」
...――その辺は自分にも曖昧だが...
夏目漱石 「坑夫」
...どこからが思想だかはなはだ曖昧(あいまい)になります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...曖昧ながら幾らかは答えぬ訳にいかなかった...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...つまり主たる語を二字とか三字とか合わせただけであるために多少曖昧(あいまい)な地名が多くなった...
柳田國男 「地名の研究」
...昔の区別が曖昧になって来た...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ある臭いがあった――その臭いは曖昧で...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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