...曖昧(あいまい)なところが少しもなく...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...なんだかその返事が曖昧なんですといふので...
小穴隆一 「二つの繪」
...この曖昧とぐずぐずとが革命全体に伝わって...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...この事蹟を「印刷文明史」に據つてみると曖昧である...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...曖気(おくび)をした...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...彼女のうちに曖昧(あいまい)な気懸(きがか)りな何かを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...へんに曖昧模糊とした事柄ばかりです...
豊島与志雄 「白い朝」
...不思議にも壁の後ろに隠れ雪の中にうずくまってるそれらふたりの男の曖昧(あいまい)な話は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...事件はかなり曖昧(あいまい)のままになっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まあ今に切れるようになると思って毎日切っているより仕方ないでしょうねと曖昧(あいまい)な返事をして置くより外(ほか)に考えも浮ばない...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...――その辺は自分にも曖昧だが...
夏目漱石 「坑夫」
...職業が斯(か)う云ふ不規則な性質だから、仕方がないさ」と、半ば自分を弁護するためらしく、曖昧に云つた...
夏目漱石 「それから」
...曖昧(あいまい)漠然としているからである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...「西洋は東洋を征服した」このような曖昧な言い方は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...しごく曖昧な顔で金座の門の前に突っ立って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...曖昧な態度で摺脱(すりぬ)けて行く...
二葉亭四迷 「平凡」
...曖昧な様子がなくなり...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...何か世間並(せけんなみ)に曖昧に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
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