...汝が曇りがちの空の下に肉桂の葉を噛みつつ...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「椰子の樹」
...一点の曇りの様にさえ感じられた...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...曇っていても、空はうす明るく、その余光で、およその物の形はわかる...
江戸川乱歩 「影男」
...めがねの曇つた鑑賞家が...
薄田泣菫 「独楽園」
...曇、こんどは降りさうだ、降つてもよい頃だ...
種田山頭火 「其中日記」
...十一月廿二日曇――晴...
種田山頭火 「其中日記」
...七月四日曇つたり晴れたり...
種田山頭火 「其中日記」
...恥知らずめ!七月七日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...私は再出発する外ない!六月廿三日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...日曜日は朝から曇(くも)っていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...秋風にからびた十団子(とおだんご)の「心の姿」にしおりを感じたのは畢竟(ひっきょう)曇らぬ自分自身の目で凡人以上の深さに観照を進めた結果おのずから感得したものである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...」その時まで心配そうで曇っていた修道院長の顔は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...――晴れ曇る、雨夜(あまよ)の、深い暗(やみ)の底にまたたく星影――そんなふうに、彼女の眼はなんにも、口でいわないうちに何か語りかけている...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...天気が妙に曇って居る故も有るだろうが...
宮本百合子 「後庭」
...深い積雲の山間の曇った昼さがり...
三好十郎 「斬られの仙太」
...波のよする渚にしても曇り硝子(ガラス)のようにぼんやりしているのである...
室生犀星 「みずうみ」
...一同顔を曇らせてヘエッと云ったまま二分間ほど黙っている...
横光利一 「欧洲紀行」
...なま暖く曇っている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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