...××は照ったり曇ったりする横須賀軍港を見渡したまま...
芥川龍之介 「三つの窓」
...今にも雨になるかとばかり空は曇り果てるだらう...
有島武郎 「秋」
...検事の眉の間が曇った...
海野十三 「地獄の使者」
...枯草ふんで女近づいてくる枯草あたゝかう幸福な二人で(元寛君へ)・住みなれて枯野枯山・道はでこぼこの明暗・ふりかへるふるさとの山の濃き薄き十二月廿二日曇、晴、曇、小雪、行程五里、本妙寺屋...
種田山頭火 「行乞記」
...四月十日曇后晴、行程八里、唐津市、梅屋(三〇・上)八時から六時まで歩きつゞけた、黒川と波多津とで行乞、海岸路山間路、高低曲折の八里を歩いて来たのだから、山頭火いまだ老いず矣(但し途中キツケ水注入)...
種田山頭火 「行乞記」
...・紫陽花もをはりの色の曇つてゐる・つゆけく犬もついてくる・ゆふ雲のうつくしさはかなかなないて私は今...
種田山頭火 「行乞記」
...七月十六日曇、だいぶ日が短かくなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...七月六日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...一月十日曇――晴...
種田山頭火 「其中日記」
...四月十日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...曇った夜で、妙になま暖く、霧がかけていました...
豊島与志雄 「渡舟場」
...陰欝に曇った寒空の下に荒凉としていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...晩夏の曇り日の午後のこととて...
豊島与志雄 「轢死人」
...曇つて居るだけに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...分別盛りの顏を曇らせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かき曇る天をながれてゆく龍よ……...
原民喜 「画集」
...「ポチは? ……」という疑問が曇ったような頭の中で...
二葉亭四迷 「平凡」
...曇った日でさえ、その明るい黄葉のところは、日の光が照り残っているように見えたであろう...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
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