...十二月二日晴、曇、時雨...
種田山頭火 「其中日記」
...家出)『半自叙伝』『うさき(マヽ)のころも』六月三日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...七月一日曇――晴――曇...
種田山頭火 「旅日記」
...汽車の窓から、曇り空の下に、湖水の面が遠くにちらちら隠見していた...
豊島与志雄 「足」
...曇ってるのがいつのまにかすーっと晴れたりする...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は眉根と鼻と上唇とのあたりに苛立たしい曇りを寄せた...
豊島与志雄 「二つの途」
...曇りて風静なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...曇れる気息(いき)を一面に吹き掛けたように――光るものの底に沈んだ上には...
夏目漱石 「虞美人草」
...老人は曇(どん)よりと地面の上を見ていた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...新之助はんも、乗り気で、それやろ、といやはるし、あてはあてで、芸者衆を五六人抱(かか)えて、そこで、置屋(おきや)もやる考えだす」「どこでですか?」「若松だす」「若松?」マンの顔が、ちょっと、曇った...
火野葦平 「花と龍」
...ひたむきに歩きまはつたの! 眼はといへば――見て頂戴――涙で曇つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...僕の胸を苦い墨汁のやうに曇らせた感情を...
北條民雄 「続重病室日誌」
...春愁の町尽くるとこ講釈場花曇りの深川高橋を北へわたつて...
正岡容 「寄席風流」
...涙で目が曇って、しまいには何も読めなくなって、苦しい思いの新しく加えられた運命を思い続けた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...曇とは好劇家たる五郎作が...
森鴎外 「渋江抽斎」
...五月一日曇っている...
横光利一 「欧洲紀行」
...それも間もなくかき曇って来る...
横光利一 「夜の靴」
...林冲はその豹額(ひょうびたい)にするどい敵意と不安を掻き曇らせていたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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