...日夕庭の青葉の影を宿して曇らず...
石川啄木 「閑天地」
...十一日 晴れたり曇ったり二...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...八月十五(マヽ)日曇―晴...
種田山頭火 「一草庵日記」
...・山のぬくさはりんだうひらく酒を買ふとて踏んでゆく落葉鳴ります・藪のむかうまで夕日のつばふ(マヽ)き・なんぼう考へてもおんなじことの落葉をあるく・そこに夕月をおき枇杷は花もつ(雑)・冬夜むきあへるをとことをんなの存在・木の葉ふるところ眼をとぢるとき十一月十二日まことに日本晴、あまり晴れすぎたからか、夕方から曇...
種田山頭火 「其中日記」
...散歩、こゝで一杯、あちらで一杯、一杯一杯また一杯、――酔つぱらつて、そして戻つて、そのまゝ無何有郷!十月廿一日晴、曇、時雨...
種田山頭火 「其中日記」
...六月十六日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...仏通寺(許山一宿)・あけはなつや満山のみどり水音の若竹のそよがず・山のみどりのふか/″\雲がながれつゝ・塔をかすめてながるゝ雲のちぎれては・ほんにお山はしづかなふくろう四月三日曇――晴れさうな...
種田山頭火 「旅日記」
...名古屋城・青葉若葉大いなる石垣に日の照りて・天守閣はがつちり風の中をのぼる・鯱のひかりも初夏の風のかがやく・若葉のひかりに触れつゝ行くデパートのエレーターガール・上つたり下つたりおなじ言葉をくりかへして永い永い日デパート所見鯰をひつかける、傷ける鯰の群亀の昼寝便所内の一日、便所婆さん!開店分列式(男女店員数百名の)(三星デパートのビルデング)五月十日晴、曇、比古居、大阪...
種田山頭火 「旅日記」
...七月十七日曇――晴――雨...
種田山頭火 「松山日記」
...友と二人で、曇天の下、芝浦埋立地にじっとしていたことがあり、お互に夢を持ってそうしていたことが、泣きたいほど嬉しかったのだ...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...」声に曇りはなかったけれど...
豊島与志雄 「野ざらし」
...曇りて夜雨ふる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...空が急に曇つて来てゐる...
中原中也 「良子」
...曇(くも)った日でねえ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...花の咲かない樹があつた樹の下には小鳥の死んでゐる鳥籠が鳥籠の揺れる窓はひらく日もなく 硝子は曇つてゐた...
森川義信 「冬」
...其(それ)が砂煙(すなけむり)を蹴立てるので広い場内が真白(まつしろ)に曇つて仕舞(しま)つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...空も少し曇り模様...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...眸(ひとみ)を曇らして来るのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索