...実に許しがたい暴状である...
海野十三 「大脳手術」
...汚吏の暴状、今や將軍の知る所となりぬ...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...英国大使館のこの暴状を我々は新聞記者に訴える...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...内心秀次を庇(かば)う気があるのでその暴状を事々しくは述べ立てゝいないが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...余りの暴状に見かねて...
中里介山 「法然行伝」
...マニラの暴状を見て来たばかりのその将校は...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...この海賊的遠征隊の暴状は...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...参審一同「暴状」について知悉しているにかかわらず...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...革命の先覚者たるかの如くに振舞ふ彼女の暴状を見よ...
平出修 「逆徒」
...つぶさにその暴状を目撃して来たのである...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...当時の大政党憲友会の暴状に憤慨し...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...目をおおうばかりな暴状に...
吉川英治 「三国志」
...曹操が御猟の日に鹿を射るの暴状を...
吉川英治 「三国志」
...ただ乱岩飛石の暴状にむかッて叫ぶ...
吉川英治 「私本太平記」
...いやそのような暴状はここだけでなく...
吉川英治 「私本太平記」
...朝廷無視の暴状となり...
吉川英治 「私本太平記」
...骨肉同士が殺戮(さつりく)し合って来たあの暴状...
吉川英治 「新書太閤記」
...義仲の暴状は、もはや一日も捨ておかれないまでになっている」「そうですか」静かな面(おもて)でうなずいた...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索