...株価が暴落してからの急激な上昇を「暴戻」と呼ぶ...
...相場の動きが読めず、暴戻に翻弄された投資家が多い...
...この銘柄は暴落後に暴戻する可能性が高いと分析されている...
...暴落した株価があまりにも急激だったため、その後の暴戻も避けられなかった...
...相場の不安定さが続く中、暴戻の予兆が出ている銘柄に注目が集まっている...
...輿論の暴戻(ぼうれい)から逃るべき道もなく隠るべき場所もない...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...中央帝都の傍に於て白日公然この暴戻を行って憚らず...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その中の一羽がむやみに暴戻(ぼうれい)で他の一羽を虐待する...
寺田寅彦 「あひると猿」
...他人の言論の自由を不法に抑圧し行動を束縛し暴戻専恣の行動をたくましくし...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...だが ときをりは嘗て見た何かの外套(マントオ)のやうな巨大な闊葉の披針形が月光のやうに私の心臓に射し入つてゐたこともあつたが……恥らひを知らぬ日(にち)々の燥宴のさなかにある日(呪はれた日)私の暴戻な肉体は大森林の暗黒の赤道を航過した!盲ひたる 酔ひしれたる一塊の肉 私の存在は何ごともなかつたものゝやうにやはり得々と 弾力に満ちてさまざまの樹幹の膚の畏怖の中を軽々と摺り抜けて進んでは行つたが...
富永太郎 「原始林の縁辺に於ける探険者」
...暴戻(ぼうれい)から遠ざかり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...強力暴戻(ぼうれい)なる意力の竜巻(たつまき)が過ぎるのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――陰険暴戻(ぼうれい)な眼つきは彼にすえられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ワグナー派の芸術の強調的な暴戻(ぼうれい)さにたいする...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...諸国民や諸民族の親和にたいする敬虔(けいけん)な翹望(ぎょうぼう)――それをこれらの青年らは何たる盲目な暴戻(ぼうれい)さをもって冒涜(ぼうとく)してることだろう! われわれが征服したあの怪物を愛惜し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...暴戻(ぼうれい)の快感をむさぼる悪人らしいその破廉恥...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...少しも暴戻(ぼうれい)たることを要しない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こゝに居住する市民の年々野卑暴戻となるは當然の事であらう...
永井荷風 「十年振」
...その当時の暴戻(ぼうれい)な制度や社会通念のために...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...この暴戻な主人を...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字2、1-13-22]」
...昔泉津の代官暴戻(ぼうれい)なりし故...
南方熊楠 「十二支考」
...ことごとく曹操の暴戻(ぼうれい)なる武権の誇示(こじ)でないものはありません...
吉川英治 「三国志」
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