...東京に行ってひとつ俺は暴(あば)れ放題に暴れるだ...
有島武郎 「星座」
...これから帯刀様御邸へお迎えに出るところでござりました」「そんなに暴れるのか」「伺いますと...
海野十三 「くろがね天狗」
...上の方で大きなものの暴れるガタンガタンとひどい音だ...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...あんまり暴れると...
知里真志保 「アイヌ語のおもしろさ」
...湯タンポをお腹んところへあてて! 車ん中であまり暴れると...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...魚が暴れるのを鎮めるために使うものだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...あたしが暴れるぞ...
牧野信一 「毒気」
...けれども父親の飮めばきつと暴れるといふ惡い癖に子供の時からこりごりさせられ...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...おりおり縛(いましめ)を解いて暴れるのである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...酒を飲むと暴れるし...
山本周五郎 「青べか物語」
...暴れるおえいを押えつけているところだった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...自分もべろべろになって暴れる...
山本周五郎 「契りきぬ」
...あっしは暴れるのをやめてボンヤリと見惚(みと)れてしまいましたよ...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...熱風吹き暴れるこのような土地でなければ生活出来ぬ人種もあるのだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...右往左往して揺れ暴れる稲の穂波...
横光利一 「夜の靴」
...縄目も、ただの縄をかけたのでは、ぷつぷつ断(き)ってしまうし、暴れる、吠える、ほとんど手がつけられない...
吉川英治 「三国志」
...暴れるんだな」「暴れるったって...
吉川英治 「親鸞」
...嬰児(あかご)の武蔵が、(あぶない、あぶない)と、母にその危険を教えようとして、ふところで頻りにもがくのであったが、母はだんだん深い淵へ入って行き、暴れる児を、痛いほどひしと抱きしめて、濡れている頬をぺたりと児の頬へつけて、(――たけぞう、たけぞう、お前はお父さんの子? お母さんの子?)すると、岸のほうで、父の無二斎の怒る声がした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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