...暮雲(ぼうん)岸(きし)を籠(こ)めて水天一色(すゐてんいつしよく)...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...日西に沈みて、暮雲紅に、十二夜の月空にありて、はや明か也...
大町桂月 「十和田湖」
...折しも夕陽既に沈んで、滿天の暮雲、忽ち五彩を發す...
大町桂月 「夜の高尾山」
...暮雲(マヽ)居から新聞を借りて来て読む...
種田山頭火 「其中日記」
...時につれて変化して行く暮雲(ぼうん)のさまとがだんだんくわしく記された...
田山花袋 「田舎教師」
...暮雲燦然...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...怪異なる暮雲を背景にして...
永井荷風 「放水路」
...暮雲巻雨山娟娟とか...
中島敦 「環礁」
...暮雲卷雨山娟娟とか...
中島敦 「環礁」
...離愁(りしゅう)を鎖(とざ)す暮雲(ぼうん)に相思(そうし)の関(かん)を塞(せ)かれては...
夏目漱石 「虞美人草」
...野のはて夕暮雲かへりてしだいに落ちくる夕雲雀の有心(うしん)の調さへしづみゆけばかすかに頬(ほほ)うつ香ひありて夜の闇頒ちて幕(とばり)くだる...
萩原朔太郎 「感謝」
...暮雲を送る夢見心あるにあらず...
森鴎外 「うたかたの記」
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