...魚が釣れでもするのならば、こいつは悪くないだろうが、ピンともシンとも来ぬ奴を、痩我慢で河岸に頑張っている中に、いつか暮色蒼然、凍えた手で糸を竿から外すと、水っぱながポタポタたれる――こんな真似をしていたが、さて、春ともなれば魚が動くのだ...
石川欣一 「山を思う」
...既にして暮色蒼然として至り...
長塚節 「草津行」
...遠くから見ていると暮色蒼然(ぼしょくそうぜん)たる波の上に...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...暮色蒼然たる頃であつた...
濱田耕作 「温泉雜記」
...暮色蒼然たる中に一同万歳を高唱したことをおぼえてゐる...
正岡容 「大正東京錦絵」
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