...暮山一朶の春の雲緑の鬢を拂ひつゝ落つる小櫛に觸る袖もゆかしゆかりの濃紫羅綺にも堪へぬ柳腰(りうやう)の枝垂(しだり)は同じ花の縁花散りはてし夕空を仰げば星も涙なり...
土井晩翠 「天地有情」
...此暮山(ぼざん)の屏風(びょうぶ)に包まれた大和の国原(くにはら)には...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...烟暮山光遠...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...暮山すでに晦(くら)く陽はかげろうとしている...
吉川英治 「三国志」
...暮山(ぼざん)の雲をながむれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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