...やや暫くして王は左右を顧みて...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...再び歩き出して暫くしてから彼は川部に云った...
豊島与志雄 「生あらば」
...暫くして路がだんだん淋しくなり...
中勘助 「銀の匙」
...暫くして宿へついた...
中勘助 「銀の匙」
...一方は海の波の音ばかり――暫くして...
中里介山 「大菩薩峠」
...格子から入って暫くして出て来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暫くして元の処へ下りる...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...さっき電話をかけたから」暫くして...
宮本百合子 「刻々」
...それから暫くして聴取書がこしらえられはじめ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「暫くして嚢中の尽きたじぶんになつて...
三好達治 「オルゴール」
...暫くして僕は鼻を衝(つ)くような狭い部屋に案内せられる...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...暫くして忠之は、家老の家には什寶(じふはう)がなくてはならぬと云つて、家康が關が原の役に父長政に與へた具足を十太夫に遺(おく)つた...
森鴎外 「栗山大膳」
...暫くしてフランツは何か思い付いたというような風で...
森鴎外 「木精」
...」暫くして又云つた...
森鴎外 「花子」
...暫くしてそっと起き...
山本周五郎 「寒橋」
...おもんは暫くしてふっと眼をあき...
山本周五郎 「柳橋物語」
...」と暫くして妻はいった...
横光利一 「花園の思想」
...そして暫くしてからまた矢代に...
横光利一 「旅愁」
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